内容説明
ナチ党の黎明期、まだ党員になれない少年少女は「ヒトラー・ユーゲント」として認知された。一方ドイツには、帝政時代から独自の「青年運動」の流れがあった。それを受け継ぐ指導者シーラハのもと、「ユーゲント」には、合法的だが暴力的、というナチらしさが隠蔽されていた。健康的で自律性の高い集団として人気を博していた彼らが、ヒトラーによって戦争に利用され、破滅への道を進まされていく運命を克明に辿る。
目次
第1章 青年運動から「ヒトラー・ユーゲント」へ
第2章 シーラハと「ヒトラー・ユーゲント」
第3章 国家ユーゲントへの道
第4章 「ヒトラー・ユーゲント」育成の道
第5章 戦時体制―「ヒトラー・ユーゲント」の崩壊
著者等紹介
平井正[ヒライタダシ]
1929年(昭和4年)、新潟市に生まれる。東京大学文学部独文科卒業、元立教大学教授。著書に『ベルリン』(全3巻・せりか書房)、『都市大衆文化の成立』(共著・有斐閣)、『ゲッベルス』(中公新書)、『レニ・リーフェンシュタール』(晶文社)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。



