目次
第1章 皇紀法制化(一八七二年)と国家イベント
第2章 幻に終わった明治の大博覧会計画
第3章 「紀元2600年」(1940)に向けて
第4章 日中戦争のなかで
第5章 「紀元は2600年」
第6章 戦後への遺産・影響
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
壮の字
59
一九四〇年、昭和一五年、皇紀二六〇〇年←キリ番が巡ってくる。「皇紀」が明治のドタバタに造られたとか、どうでもいい。これを金儲けに活かさない手はない。「皇室ブランド」を利用した万博、オリンピックが企てられる。国が、地方自治体が、企業が、あの手この手で経済的利益を引き寄せようと躍起になっている。冷静さを欠いた庶民も、群がる用意はできている。こんなに息づいている戦前・昭和は初めて読んだかもしれない。現代の日本人とまんま変わらぬ、ズル賢い我々がそこにいた。暗黒史観や賛美史観では見えてこない昭和の一面である。2019/01/16
本命@ふまにたす
2
皇紀2600年に関する日本国内の動きを、その前史も含め、オリンピック、万博などを手がかりに論じた一冊。政治史では読み取れない歴史の動きを感じることができる内容になっていて興味深く読めた。2022/01/08
tkm66
0
タイトルほどじゃあ無い、かとの覚えが。2009/08/11