中公新書<br> OLたちの「レジスタンス」―サラリーマンとOLのパワーゲーム

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中公新書
OLたちの「レジスタンス」―サラリーマンとOLのパワーゲーム

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  • サイズ 文庫判/ページ数 189p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121014016
  • NDC分類 366.38
  • Cコード C1236

内容説明

先進諸国の中で職場の女性の地位が日本ほど低い国はないと指摘されている。しかし、男性が女性一般職に対し奇妙に遠慮がちなのに対し、女性が男性をからかったり仕事の優先順位を勝手につけるなどして抵抗しうるのはなぜか。弱者の立場を逆手にとって男性の競争を傍観者として楽しむ戦略は伝統的性別役割の再生産につながるのではないか。ゴシップ、バレンタインデー等細部を通し武器としてのジェンダーとその落とし穴を考える。

目次

序章 OLという存在
第1章 「女の敵は女」のウソ
第2章 ゴシップ
第3章 バレンタインデー
第4章 OLの抵抗の行為
第5章 男のストラテジー
終章 ジェンダーの落とし穴(gender trap)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ステビア

23
あまりにも昔の本。まさに隔世の感。今はこういうことがないことを信じたい(私の周りにはない…はず)。2023/05/22

みい⇔みさまる@この世の悪であれ

4
☆×3.0…げ、OLの世界っていうのは怖いものですね。どうして女の人って固まるとこうなるのかが不思議で仕方ありません。おそらく私の場合はそういう性質の女性は受け付けないからだとは思いますが…特に怖いのはバレンタインのそれですね。何か下心がある感じですよね。もっとも、そういう気持ちでバレンタインチョコは渡したことがありませんでしたが…いやでも女の本性を見る本です。2012/09/13

ねぎとろ

4
当時のOLたちに見られた、企業に対して積極的に貢献しようとしない態度を社会学的に分析している。要は、評価されないのがわかっているなら最初から努力はしないということ。つまり日本企業の人事評価の歪みに対する合理的な反応だということになる。なかなかよく出来た本で、彼女たちの抵抗が、OLステレオタイプの再生産に繋がっていることも指摘されている。さて、当時は辞表を盾にある種の抵抗を示すことが出来たOLたちだが、派遣を使うという対抗策が企業に出来てしまった現在、彼女たちの行動はどう変化したのだろうか。研究あるのかな?2011/08/25

ぽん教授(非実在系)

2
弱者故の無責任戦略をする女性たち、を著者は男性中心社会故と説明するが、時代的なものである。資生堂ショックのように、総合職女性たちが起こす問題を考えると、むしろやはり生来的に女性は責任を取ることを嫌がるため、それが男性中心社会として社会構築されてきたものと言えるだろう。2020/02/20

skr-shower

2
97年出版!現在でも「そうは言ってもね」と、さして変わらない職場もあるのだろうか?立ち位置によっても感想は随分異なるだろうが、社内妻とか…男をたてるのが正しい女性の在り方と考える(母)世代とはわかりあえない。2019/07/09

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