内容説明
日本でも近年、経済を活性化するためには規制改革が重要であると認識されるようになったが、何のための、何を目標にする改革かという基本的哲学が明確になっているとは言い難い。それどころか、規制があったから日本経済は成長したという成功体験の呪縛や、改革は各国の独自性を失わせ世界経済のアメリカ化を助長するという議論も根強い。OECDに勤務する筆者が、グローバル化する国際経済の立場から、改革をめぐる様々な論議に応える。
目次
第1章 日本の歴史的挑戦
第2章 経済政策の中で重要性を増す市場競争
第3章 競争を促進するための規制改革
第4章 規制改革への国際的視点
第5章 規制改革の国際協力
第6章 国際協力による国内規制の見直し
第7章 経済政策の潮流と国際的規制改革