中公新書<br> 動物の脳採集記―キリンの首をかつぐ話

中公新書
動物の脳採集記―キリンの首をかつぐ話

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  • サイズ 新書判/ページ数 222p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121013613
  • NDC分類 481.17
  • Cコード C1245

目次

第1話 動物の脳の標本に出会うまで
第2話 脳の比較解剖学
第3話 アシカの脳
第4話 キリンの脳
第5話 子カバの脳
第6話 ゾウの脳
第7話 スピッツ「シロ」の脳
第8話 アカウミガメの卵
第9話 イルカの脳
第10話 脳から見た世界

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

91
1997年出版。比較解剖学者の著者が様々な動物の脳を研究するために死んだ動物の脳を取り出すという話。上野動物園では戦時中危険ということで薬殺などの手段で動物たちを殺したがそれでも生き残った動物がいたことや、死んだゾウの肉を食べた人の証言があったり。タイトルはいささか滑稽だと感じた。しかし昭和30年当時の交通事情は今よりずっと悪く動物を運ぶのも苦労したようである。現在は科学が発達し当時よりずっと研究そのものも進歩していると思う。しかしこうした研究の最初の一歩はこんなところから始まるのかな。図書館本2025/07/21

たくのみ

8
脳科学者が研究のために、日本中のかわった動物の脳の標本を求めて旅するエッセイ。いまはMRIで脳の詳細な画像が見られますが、戦後すぐの時代、脳の研究は検体を確保し、解剖し、1枚ずつスライスして染色して…という作業の繰り返し。大変な労力が必要だったんですね。キリンの脳の移送の苦労、象の脳の話からハンニバルのアルプス越え、イルカの脳から失語症、幅広い知見と話題の豊富さもうかがえる。2014/01/19

大西正志

5
著者は東大解剖学教室名誉教授。専門は神経伝達らしい。若き日に脳に魅せられ、動物の脳収集にかけまわった日々の話。対象はアシカ、キリン、象、ウミガメなどなどと多岐におよぶ。身近なところで失調症状を呈する犬の比較で、小脳が小さいなど確認して納得するところなど、共感してしまう。ろくに物がない時代、手の感触で確かめながらノコギリで頭蓋を開いたり。読む人によっては気持ち悪いような話かもしれないけれど、その根底を流れる純粋な好奇心に感動する。自然の生成物は美しく裏切らないのだ。2020/02/29

naoto

3
まさかの、8年前に読んでたパターン。面白かったけど、なんで登録するまで気がつかないんだろう…そういや、動物の遺体を切ったものを持って電車に載った、とかなんかどこかで読んだな、とかは思ったんだよな。今回は、最後にあった各動物類?の脳の比較が興味深かった。動物の脳は、奥が深いね。2024/04/13

kazutox

2
1997年の本。「脳の探求者ラモニ・カハール」(1991年) https://bookmeter.com/books/107245 が面白かったので著者つながりで読みました。脳解剖学者である著者の自伝と体験談、よもやま話です。2022/05/25

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