中公新書<br> いのちとリズム―無限の繰り返しの中で

中公新書
いのちとリズム―無限の繰り返しの中で

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  • サイズ 新書判/ページ数 200p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121012104
  • NDC分類 460
  • Cコード C1245

内容説明

動物の日周行動・季節移動に内在する体内時計や脳波にみられるリズムと、生命の誕生以来、連綿と続いてきた遺伝子、細胞、個体という構造の繰り返しリズム。この時間的・空間的リズムは、対称性の破れという視点から統一的に説明することができる。著者は、宇宙のなかの時間的・空間的な繰り返し現象にまで考えを進めるとき、生きていくうえでの安心感が、この繰り返し現象の予測の上に成り立っている、という考えに導かれるのである。

目次

1 天体の動きと生物
2 サーカディアンリズムの進化
3 サーカディアンリズムの分子生物学
4 眠りのリズム
5 刺激の伝達のリズム
6 脳波のリズム
7 心臓の拍動
8 非線形振動
9 線虫の運動のリズム
10 受精波
11 細胞分裂のリズム
12 細胞という繰り返し構造〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

姉勤

31
勝敗や結果を左右する、スポーツや格闘技の方を期待して全く当てが外れたが、得るものはあった。しかし、各章のテーマが数ページに濃縮か簡略され、勿体なさも感じる。地球の公転や自転、月の満ち欠けなど、影響を免れない周期を「サーカディアンリズム」と呼び、地球上の生物は必然的にこのリズムに順応している。睡眠、心拍、脳波、受精と人間に関すること、昆虫を含む発生や細胞、DNAにも支配的タイミングやルールが存在する、と。情緒やメンタルに関することは別途読む事にしよう。2022/10/08

マイケル

7
専門書数冊分の内容をギュッと詰め込んだような内容で新書とは思えない難しさ。ミクロのスケールのリズムと30億年という壮大な時間スケールによる進化。生体内のサーカディアンリズム。謎の多い眠りのリズムと脳波。自己触媒的でフィードバックのかかる系。爆発と滅亡のリズムの繰り返しによる進化。化学式掲載では読者が敬遠するという出版社意見を以前別のエッセーで読んだことがあるが、ベローソフ・ジャボチンスキー反応説明には化学式も掲載。開けゴマの呪文、「赤信号みんなで渡れば怖くない」などの例えで、一般読者向けの工夫も見られる。2021/02/27

かねかね

1
リズムと言うか振動? うん、イマイチわかんない内容かも(T▽T)2012/05/28

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