感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
鯖
14
ともかく善人だなあというのが第一印象。ただ人として素晴らしい政治家が、政治家として一番に素晴らしいかと問われると…、なんだけど。ロンドン海軍軍縮条約はヨーロッパやアメリカを相手とした条約ではなく、結局は日本国内での軍や政友会等との兼ね合いだったんだなあと思った。著者は娘さんのもとを幾度も訪れ、信頼関係を築いてから、緻密な聞き取りを行い、忘備録や日記を見せてもらい、この本を記した。昨今のえねっちけースペシャルで介護施設に入所されてる元一兵卒にいきなり取材して泣かせてんのを思い出してしまい、なんかもうさあ…。2019/10/06
のん
7
1993年初版。濱口雄幸の評伝。正々堂々・謹厳実直な政治家として濱口雄幸を描く。総理大臣まで上りつめた人でも、左遷されたり本流から外されたりする経験がある人は結構いるのだなと改めて感じた。濱口以外でも何人か該当者が頭をよぎる。2025/12/13
スプリント
6
ライオン宰相と呼ばれた濱口雄幸の生き方を学ぶ。2012/09/15
Tomozuki Kibe
6
「昭和の松平定信」の印象。これは高橋是清を「昭和の田沼」とした感想だが。満州某重大事件の火消しに登場。だが世界恐慌を読み間違い、ロンドン軍縮について恨まれて死んだ悲運の宰相。消極財政を貫き(総理官邸の逸話が面白い)、侍従長の鈴木貫太郎の支持を得たが、海軍の長老・東郷平八郎に根回ししなかったのが痛恨のミスとなる。だが、清廉潔白な彼としてはなんで「外野」に?ということだろう。東郷の重みは山形有朋のそれに匹敵したらしい。私は積極財政≒高橋≒田沼支持者だが、この男子の本懐を貫いたライオン宰相には悪意は持てない。2024/02/04
shimomiyan
1
人間として素晴らしい政治家だと再認識した。ただ、あの時代の中、最良の選択をした人だったかといえば、考えてしまう。時として人間的に問題があるリーダーが大多数を幸せに導くことがあるのが、政治の悩ましいところだろうと思う。2017/07/03




