中公新書<br> 地震考古学―遺跡が語る地震の歴史

中公新書
地震考古学―遺跡が語る地震の歴史

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  • サイズ 新書判/ページ数 251p/高さ 18X11cm
  • 商品コード 9784121010964
  • NDC分類 453.21
  • Cコード C1244

内容説明

南海地震や東海地震など、大きな地震は決まった場所で、一定間隔で発生するといわれる。今日、日本列島各地の考古遺跡から発見される地割れ、地滑り、液状化跡などの地震跡から、地震の発生年代を考古学的に確定できる。また体系的に収集された千数百年来の地震史料を併用すれば同一地震の過去の発生間隔がより正確に把握でき、将来の地震予知を可能にする。本書は地震学と考古学の成果を生かす新学問の誕生と全貌の紹介である。

目次

第1章 揺れる大地
第2章 日本列島の形成と地震
第3章 南海地震と東海地震
第4章 古墳は巨大な地震計
第5章 揺れ沈む湖
第6章 秀吉の時代の大地震
第7章 地震による集落と街道の移転
第8章 加賀百万石を襲った大鯰
第9章 日本列島地震跡めぐり

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

サトシ@朝練ファイト

25
なるほど!別作品も手に取りたいでず2016/02/14

ちぃ。

3
大阪や京都、兵庫等の関西の地震遺跡は既にかなり詳しく調べられていたらしい。秀吉を襲った慶長伏見地震に気づいていれば。神戸市の地震遺跡の発掘記録あり。これらの歴史記録が科学コミュニケーションや自然史博物館経由でもう少し共有されていれば良かったのだが···。携帯電話と電子書籍の戦略的な重要性に気付いていれば、という一点に尽きる。2024/09/26

ちぃ。

3
1992年初版。雲仙普賢岳(1990年〜)、島原大変、肥後迷惑(1792年)。2024/08/09

うえ

1
平易に淡々と記述されるが引き込まれる名著。要再読。諏訪「湖も,地震の直後に湖の容量が増加し,次の地震までに周囲から供給された土砂によってある程度埋積されるという過程をくり返している」「琵琶湖の底に,柔らかい堆積物がこんなに厚く積もっているのは,琵琶湖を含む近江盆地が,かなりの速さで沈降を続けているからである」「1964年6月16日の13時1分,M7・5の大地震が発生した…新潟地震は,近代都市が一瞬にして壊滅してしまう生々しい実例を世界に示し」た。福井地震は4000戸を焼き地獄絵巻が展開したという2014/07/15

wei xian tiang

1
面白い。文献と考古史料と地質資料が相補って、パズルの空白を埋めて行くかのような謎解きの過程はさぞ萌えることでしょう。近世になると口碑の類いまで動員されさらに萌え。2014/03/25

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