内容説明
アメリカでは野球は、他のスポーツでは考えられない洒落たやりとり、痛烈な皮肉、寸鉄人を刺す格言やユーモラスな言葉の飛び交う宝庫である。選手、監督、審判、球団社長からファン、新聞記者、さらには大統領も加わって、人間臭い個性豊かな数多くのエピソードが生み出され、それはアメリカの国民性そのものを表現している。本書はなかでもとっておきの挿話を取り上げ、ソフィスティケートされた野球の面白さを伝えてくれる。
目次
権力者たち
理想のヒーロー、ダーティヒーロー
沈黙こそ野球の鉄則
失敗するのが人間
記者席から
偶像と挑戦者
スピードと距離
魔法の棒、バット
技術を追って
違法のテクニシャン
ぶっそうな売物
ハンディに負けず
差別をこえて
球場とダグアウト
理想の施設、光と影
野球の親友
野球と歌と
球界追放
さすらいの人たち
プレーも労働
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あらあらら
5
パンチョ伊東さん!面白かったズラ!2014/12/01
v&b
2
「ディマジオは強打者であり、守備がうまく、スピードがあった。攻守走の三拍子そろった選手だが、それを評すのに『優雅』とか『美しい』という言葉が必ず使われるのが、他の選手とは際立って違うところだった。 『彼が守備位置のセンターで打球を追っているのを見ると、その優雅さに息をのむような気持にさせられる。すこしも急いでいるように見えないのに、素晴らしいスピードで球に追いついている』(殿堂入りの名外野手モンティ・アービン)のだった。 ハンサムで内気で長身で、そのうえ名門チームの中心打者、身だしなみは一分の隙もない。」2018/08/10
ナルシスト
1
大リーグ通といえば、僕の幼少の頃から伊藤一雄さんだった。でっぷりと太った体で日本人でただ1人大リーグについて語ってくれる人だった。いつの日かパリーグの広報部長になって、ドラフトの指名選手を読み上げる係にもなっていた。そんな伊藤さんと元報知新聞記者の馬立さんが書いた著書が面白くないわけはない。知ってるエピソードばっかりだったけど、一気読み。「野球は言葉のスポーツ」という題名こそアメリカで文化かとして根付いているベースボールというスポーツの本質を現しているんだろう。やっぱり野球とは格が違うのだ。2013/08/24
yyrn
1
「メジャーリーグ」ではなくて「大リーグ」と呼ばれていた時代の、言葉で残された野球の面白さを伝えようとした本。なかなか良い。 2013/05/12
さなえる
0
野球(特に大リーグ)に詳しくないと、読んでもおもしろくないかもしれない…2012/02/07
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- noicomiふれて、からんで、あつく…
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