内容説明
豊かな自然を背景にした農業国から農工国へ、そしてＮＩＥＳを追う工業国へ。発展途上国の模範生といわれたタイが変わりつつある。同時に、仏教や国王など伝統的価値をめぐる意識の変化、貧富の格差、エリートと一般労働者の断絶、官民の相互不信と、近代化に伴う軋轢もまた激しい。農産物、工業製品を中心に日本との連携を強めつつ近代化の道を歩むタイの実像を、経済援助と開発で深くかかわった著者が愛情をこめて描写する。
目次
第１部 豊かな微笑の国（自然の豊かさと意識；革命と政治；仏教と庶民；求心力としての王室）
第２部 発展途上国の模範生（タイ経済発展の条件；農業の多様化；社会資本の充実；工業化の道は一つか；対日批判と日本への期待；テクノクラートの意識と現象；技術経験；変化する価値観；新しい皮袋を）
日・タイ社会・経済関係年表
感想・レビュー
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タイの経済変遷について、述べられている本。そして、これからも成長、開発をもっと進めるべし。弊害がでても、経済成長のもとで、下層の人も豊かになっていくだろうし、伝統が変化しても、心の豊かさにも気を配って、より経済発展してきましょうね、の論調。心の～がいつもアリバイのためにとって付けのようにして語られていて、個人的にはかなり考えが合わない本。言葉に現実味がなく、胡散臭い。2013/08/23
