感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Y.Yokota
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”「不干渉」とは実は「干渉」なのであった。–––” 今にしても色々と考えさせる言葉だ。スペイン戦争の事実、それのみを明確に詳細に記そうという姿勢はあとがきの参考資料紹介を読むだけでもよくわかるし、その主張は半世紀を経た現代でも伝わってくる。2017/01/12
ゆたか
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初版は今から46年前。当時はまだ第二共和国や内戦の史料が手に入りにくかったことだろう。60年代前半までに外国で流通していた文献を種本にして執筆したのだと思われるが、当時は急進党やCEDAも「ファシスト」と一括りにされていたらしい。2012/11/30
Yoshihiko Nakade
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大学に入る年に読んで以来、なんと32年ぶりの再読である。その頃、近代世界史、とりわけ内戦とか、動乱とかに関心があって、買ったのである。 この本は66年に上辞されており、その頃はまだフランコ総統は存命中であった。買ったのは80年、23版で、すでにフランコ総統は死去しており、さらに「スペインの奇跡」と呼ばれるファン・カルロス1世による立憲君主制への転換がなされたあとである。 そういう意味では物足りない部分も正直あるが、その部が分が掛けているだけで、その時点での資料をまとめ上げた功績は決して色あせないと思う。 2012/06/19