出版社内容情報
【書店員が選ぶ絵本新人賞2024大賞作品】
父親の転勤でライオンのくにに引っ越したねずみの家族。
ライオンが怖くて仕方がない子ねずみだったが、あることをきっかけにライオンと対決することに。
使う言葉も習慣も体の大きさも違う彼らはわかりあうことができるのか?
「優しさと勇気」についての絵本としても、「国際理解教育」の教材としても読める、幅広い層に届けたい1冊。
内容説明
ライオンのくにに引っ越したネズミの家族。使う言葉も習慣も体の大きさも違う彼らはわかりあうことができるのか?書店員が選ぶ絵本新人賞2024大賞受賞作。
著者等紹介
さかとくみ雪[サカトクミユキ]
1980年生まれ、宮城県出身、ドイツ在住。武蔵野美術大学通信教育課程を卒業。卒業後もアートや絵本の制作を行い、第9回三鷹市星と森と絵本の家「回廊ギャラリー展示絵本作品公募」最優秀賞、「SHIBUYA ART AWARDS 2023」特別賞などを受賞(Miyuki SK名義)。2024年、本作で「書店員が選ぶ絵本新人賞」大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
163
書店員が選ぶ絵本新人賞2024大賞作品ということで読みました。ライオンの絵が迫力満天です。 転校生に読んでもらいたい絵本でした🦁🐭🐿 https://www.chuko.co.jp/tanko/2024/11/005848.html2024/11/07
やすらぎ
157
ライオンのくにの学校に通っているライオンとネズミとリスは、それぞれの立場や環境があり、いろんな考えや行動様式を持っている。進化の過程で種が違うのだから、差異は当然かもしれない。それでもこの星に棲む生物としては仲間であるが。この絵本には、それが人間だったらどうなのかなという問いが込められてる。読者がそれぞれの視点に立ってどう感じるのか、自身に置き換えて思いを巡らしてみようと。みんなの表情をよく見てごらん。ライオンの瞳は優しいし、ネズミもリスも穏やかだよ。先入観を持たずに触れ合えれば、きっと答えは見えてくる。2025/05/24
☆よいこ
99
絵本。国際理解、多様性理解▽父親の仕事の都合で、ネズミの少年はライオンの国に引っ越してきた。学校ではライオン語がわからず、体の大きいライオンに驚くばかりで涙する。やっとリスの女の子と仲良くなり、手助けしてもらう。戦争のせいでリスの国から引っ越してきたリスの女の子を守るために、ネズミは大声をあげる。サッカーならライオンにも負けないぞ▽言葉も文化も違う国でどうしたらいいのか。少しの勇気と向き合う心があればいい▽著者はドイツ在住。絵が可愛い。メッセージも良い。2024.11刊2025/05/10
わむう
32
ドイツ在住の日本人デザイナーによる絵本。ライオンの国に引っ越してきたネズミ。言葉も通じないライオンを怖がって近づくことができないでいたがサッカーをきっかけにして互いのことを認め合っていく。ライオンの方はネズミがいつも逃げていくから嫌われているかと思っていたと知る。コミュニケーションを取ることで、言葉や文化の違いを乗り越えていく国際理解のための絵本。2025/01/30
anne@灯れ松明の火
27
本屋さんのおはなし会で、ボランティアさんが、気になる本としてチェック。私も気になっていた本だったので、候補作として読ませてもらったが、長かったので、会では読めなかった。ライオンの国に引っ越したネズミの一家。両親はすぐになじむが、男の子だけは難しい。しかし、同じ境遇のリスの子と友達になったこと、得意なサッカーをすることになったことをきっかけに、変化が……! ぜひ、予備知識なしに読んで、「え?」と驚いてほしい。「書店員が選ぶ絵本新人賞2024大賞受賞」に、納得! 次作が楽しみな作家さんの誕生、うれしい! 2025/01/11