竜血の山

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竜血の山

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  • サイズ 46判/ページ数 416p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120054921
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

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【紀伊國屋書店チャンネル】

著者史上最大のスケールで描く、圧倒的筆致の人間ドラマ――!


昭和13年、鉱山技師の那須野寿一は、北海道東部の山奥で、巨大な水銀鉱床と地図にない集落を発見する。〈フレシラ〉という名のその集落には、ある秘密を抱えた一族が暮らしていた――。

フレシラの鉱夫となった一族の青年アシヤ。寿一の息子で、水銀に魅せられた源一。太平洋戦争、朝鮮戦争特需、水俣病の公害問題……昭和の動乱に翻弄された二人の青年の、数奇で壮絶な生き様を描く!


【目 次】

第一章 赤い岩 ―昭和13年

第二章 水飲みたち ―昭和17年

第三章 不死身の鉱夫 ―昭和18年

第四章 冷たい山 ―昭和24年

第五章 ある母子 ―昭和26年

第六章 人間の血 ―昭和34年

第七章 湖底 ―昭和38年

第八章 飛ばない鳥 ―昭和39年

第九章 きらめく水のほとり ―昭和43年

内容説明

この美しい毒は、なぜこの世に存在するのか。昭和13年、北海道東部の山奥で自然水銀の湧く巨大鉱山が発見された。水銀と共に生きる一族の青年・榊アシヤ。鉱業所所長の息子・那須野源一。戦争の混乱、失踪と殺人、水俣の公害問題…赤い岩を巡り、二人の青年の運命は翻弄されていく。

著者等紹介

岩井圭也[イワイケイヤ]
1987年、大阪府出身。作家。北海道大学大学院農学院修了。2018年「永遠についての証明」で第9回野性時代フロンティア文学賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

179
かつて体温計を振り落とし割れた時、銀色の液体が綺麗だった事を懐かしく思い出した。それが私の【水銀】のイメージ。ここはフレシア鉱山、自然水銀の湧くところ。水銀に翻弄された人間の悲哀。否、水銀はただそこにあるだけ。勝手に群がるのはいつの世も人間であり、廃墟に何をか思うのもまた人間なのだ。〈水飲み〉という特異体質を持つ一族の葛藤が苦しい。じわりと岩に水が染沁み入るように瓦解は始まっていたのだ。何処へ終着するのだろうと私の意識は徐々に研ぎ澄まされて、物語の核心に飲み込まれて行った。期待の岩井さん今回も面白かった。2022/02/14

モルク

139
水銀の毒がきかない一族「水飲み」の青年アシヤが主人公。鉱山技師那須野は北海道の山奥で地図にない、地元民も知らない集落を発見する。それが「水飲み」の地でありそこから水銀鉱山フレシラの開拓が始まった。鉱山の繁栄と共に各地から人が集まり、そこに起きる抗争や差別問題。一時は衰退するが朝鮮戦争で再び繁栄するも、その後水俣問題、水銀の枯渇により急速に鉱山は衰退していく。その中で生きたアシヤの生涯。差別に耐え、村を守る。重いが読みごたえがあった。2022/09/07

のぶ

113
タイトルからはどんな内容か想像がつかなかったが、昭和を舞台にした水銀をめぐる数奇な物語で、面白く読んだ。始まりは昭和13年、鉱山技師の那須野寿一は、北海道東部の山奥で、巨大な水銀鉱床を発見する。フレシラ鉱山と呼ばれる場所には、水銀の毒に耐性を持つ〈水飲み〉という人が存在した。その一人が一族の青年アシヤ。この辺りすごく不思議な雰囲気が漂っている。時は進み、戦時下で水銀は貴重な軍需資材として重宝される。さらに時代が進み、公害の元凶として忌み嫌われるようになる。水銀が運命に翻弄される事がうまく表されていた。2022/02/08

おくちゃん🌷柳緑花紅

104
史実を元にしたフィクション。圧倒されて読了。昭和13年北海道東部の山奥で自然水銀の湧く巨大鉱山が発見される。ここに長く住んでいた一族は水銀に耐性がある。辰砂(竜血)を見つけた調査隊、戦で需要が高まり耐性を持つ集落の人々は鉱夫として働き生き方を変えられた。主人公はこの集落のアシヤ、調査隊隊長の息子源一。水銀に、この山に愛された?アシヤと水銀の美しさを一途に愛した源一。戦、平和、輸入自由化、水俣病等の公害問題。時代に国に経済に翻弄されながら生きた彼らと共に30年の時を過す。参考資料の多さに作者の真摯さを見た2022/11/10

ずっきん

97
北海道の水銀鉱山の発見から水俣病までを描いたクロニクル。惹句は「冒涜的なまで美しい物語」そこでたゆたう人々の、なんと哀しいことだろう。トクサではなくアシヤを主役にして描ききるのは、岩井氏ならではだと思う。保身や弱さをぐいぐい読まされてしまう。それゆえか、物語じたいの起伏に乏しい。そろそろドカンと読み手に喰らわして欲しい。中盤でもグラグラに揺さぶって欲しい。そしたら最終章で来たよ。文句も吹っ飛ぶ圧巻の岩井ワールド。ぞわりと肌が粟立つ。情景がはっきりと見える。本を閉じ、あんた、まだ踊ってるのかい?と独り言つ。2022/01/20

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