出版社内容情報
氏康が今川から嫁を迎えた直後、駿府で今川の家督争いが勃発。老獪な雪斉の要請で、北条家は義元を助力する。ところが、その義元が武田と結んだという報が入り、一転、駿河を攻める仕儀に。
兵を休める間もなく、武蔵では河越城、下総では国府台城を舞台に、北条軍一丸の進撃が続く。
そんな中、鶴岡八幡宮の再建に心血を注いできた父・氏綱に異変が……。氏康に、三代目として立つ日が近づいていた。
一方、氏康の軍配者・風摩小太郎の元には、足利学校以来二十年ぶりのあの男が訪ねてくる。
内容説明
偉大なる祖父・早雲、その志を継いだ父・氏綱。この三代目、剛胆か小心か。今川、武田、両上杉、安房里見…四囲の敵に挑む覚醒のとき!
著者等紹介
富樫倫太郎[トガシリンタロウ]
1961年、北海道生まれ。98年に第4回歴史群像大賞を受賞した『修羅の跫』でデビュー。著書多数。歴史時代小説と同時に、警察小説シリーズでも人気を博している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
276
氏綱の最期というハイライトはあるものの、そもそも氏綱の描き込みが駆け足気味で練りきれておらず、全体として淡々と進行する二巻。着目したい点としては、軍配者シリーズではほとんど触れられていなかった冬之助の扇谷上杉時代を見られること。『謙信の軍配者』でも、軍配者としての姿はほとんどなかったので、嬉しいところ。今川家の存在感もちょうど良い不気味さがあり、山本勘助もついに武田家に向かう。色々と楽しみな仕込みが満載で、ひょっとすると次巻以降の展開次第では、とても重要な巻になるのかもしれない。2021/09/01
ツン
106
武田、上杉は子供の頃からあったけど、ありそうでなかった北条氏康小説。関東甲信越三國志の最後の一人が読めて嬉しい。2021/08/21
うののささら
91
足利関東公方が衰えてきて北条勢力が伸長し、今川義元が登場し戦国時代の役者がそろってきたな。関東はまさに戦国。古河公方で内紛がおきると内紛に乗じ身内の敵対勢力を古河公方の勢力で叩き潰すため争いはひろがっていく。憎悪の炎が発火する骨肉の争いは裏切り騙し討ち。社会秩序は崩壊し、何が正しく間違っているか正邪の区別がまったくつかなくなる。氏康の代になり難しい世の中になる中、英雄氏康が勢力をひろげていくのは爽快。そこらじゅうに人生の教訓が書かれている。3巻楽しみ。2021/10/07
まちゃ
73
二代目氏綱から三代目氏康への移行期の物語。駿河今川家は義元、軍師・雪斉へ。甲斐武田家は信虎から晴信へ。面白くなってきました。2023/01/21
雅
71
やっぱり軍師モノは熱くなる。結果は分かってるんだけどその過程がドラマになってて面白い2021/10/15
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