出版社内容情報
高松塚壁画発見以来、重要な遺跡の発掘が相次ぎ、歴史的景観の整備も進んだ飛鳥。また、『万葉集』の故地として、あらたな魅力を発信しつつある。読売新聞奈良版に足かけ三年にわたり連載された「飛鳥学」は、考古学・古代史・万葉学・民俗学など分野を横断した研究者の最新知見をわかりやすく紹介し、好評を博した。本書はその連載に加え、第一線の研究者による座談会、現地を体感する周遊紀行の三部立てで構成。飛鳥の魅力を一冊に凝縮した決定版ガイド。
内容説明
「日本国」はじまりの地、飛鳥を知る・学ぶ・体感する。考古学・古代史・万葉学・民俗学などの第一線の研究者が、分野を超えて結集。最新知見をふまえ、「飛鳥の魅力」にせまる。
目次
第1部 「飛鳥学」編―飛鳥学冠位叙任試験問題作成委員会(高松塚古墳 世紀の発見;唐か高句麗か、壁画のルーツをたどる;飛鳥 日本国誕生の記憶;小墾田宮 所在地はどこか?;仏教伝来 蘇我氏が受容 ほか)
第2部 座談会 古都飛鳥の百年、これからの飛鳥
第3部 周遊紀行―飛鳥見て歩き(飛鳥の宮都―宮殿・寺院を訪ねて;古墳をめぐる―終末期古墳を中心に;『万葉集』の風景―明日香の万葉故地探訪)
著者等紹介
今尾文昭[イマオフミアキ]
1955年生まれ。奈良県立橿原考古学研究所調査課長を定年退職後、現在、関西大学文学部非常勤講師など。専門は日本考古学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Shoji
29
三部構成となっており、第一部は「飛鳥学」、第二部は「古都飛鳥の百年、これからの飛鳥」と題した有識者によるトークセッション、第三部が「周遊紀行、飛鳥見て歩き」です。私は、第三部がお気に入りでした。単なる観光案内だけでなく、終末期古墳だけを訪ねる、明日香村内の万葉歌碑だけを訪ねるなど趣向を凝らした内容。地図やガイドより、歴史探訪、歴史解説の色彩が強く、歴史好きには魅力的な内容でした。2024/03/24
Go Extreme
1
「飛鳥学」編:高松塚古墳・世紀の発見 唐か高句麗か、壁画のルーツをたどる 飛鳥・日本国誕生の記憶 小墾田宮 所在地 仏教伝来・蘇我氏が受容 聖徳太子の実像 百済・新羅の改革主導者 曽我氏一族 渡来系集団 歴代天皇・遷都に夢 欽明大王 乙巳の変 声の直訴状 古墳の終焉 石神井関・迎賓の施設 座談会:古都飛鳥の百年、これからの飛鳥 周遊紀行―飛鳥見て歩き:飛鳥の宮都―宮殿・寺院 古墳をめぐる―終末期古墳を中心に 『万葉集』の風景―明日香の万葉故地探訪2021/05/11
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