内容説明
18世紀の京都に何が起こったのか。学問、芸術の開花、発展を導いた「時代精神」を浮き彫りにする。大知識人、大仏教者、大画家が輩出し、交流した奇跡。
目次
近衛予楽院のこと―渡辺始興に訊く
堀景山のこと―本居宣長に訊く
服部南郭のこと―与謝蕪村に訊く
山脇東洋のこと―小石元俊に訊く
売茶翁のこと―伊藤若冲に訊く
竹内式部のこと―近衛内前に訊く
白隠禅師のこと―池大雅に訊く
服部蘇門のこと―曽我蕭白に訊く
池大雅のこと―高芙蓉に訊く
曽我蕭白のこと―金龍道人に訊く〔ほか〕
著者等紹介
舩橋晴雄[フナバシハルオ]
1946年東京生まれ。1969年東京大学法学部を卒業し、大蔵省入省。副財務官、国税庁次長、国土交通審議官、一橋大学客員教授などを歴任。現在、シリウス・インスティテュート代表取締役(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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きさらぎ
2
京が多彩な人材を輩出した18世紀、当時の人物にその知己の話を聴く、という構成の本。若冲が売茶翁、六如が応挙、淇園が芦雪を語る。宋学→古義学・徂徠学(古文辞学)→反徂徠という思想史的・また倫理的な流れと、古義学・徂徠学による個の解放と実証精神の他分野(儒学以外)への影響を核に「時代精神」を捉えているという印象。その辺りの思想文化史に関心がある向きには肩の凝らない読み物として楽しめると思う。24人の人物とその語り手で48人、他にも関連する人物や歴史上の出来事が注なしで出てくるので多少予備知識のある層向けか。2018/04/17
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