中公叢書<br> ライプニッツの情報物理学―実体と現象をコードでつなぐ

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中公叢書
ライプニッツの情報物理学―実体と現象をコードでつなぐ

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  • サイズ B6判/ページ数 265p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120047664
  • NDC分類 134.1
  • Cコード C1010

出版社内容情報

ライプニッツの哲学を情報理論の観点から読み解くとどうなるか。モナドロジーが開示する宇宙の真理を哲学と科学の両面から明らかに。

内容説明

ライプニッツは、一片の物体から得た情報によって世界の歴史をすべて見通すことも可能だという。この「法外な」主張を読み解くカギは「形而上学」の衣をまとった情報理論である。彼の形而上学は、1695年の情報論的転回をへて、晩年の『モナドロジー』に至る。その過程でモナド界がどのようにして、空間、時間、およびその中での現象を生み出すのかというシナリオが形成される。その核となるのは、神によるモナドのプログラミング、およびモナドの状態遷移が神のコードにより現象へ変換されるという「情報理論」である。没後300年にふさわしい斬新な新解釈!

目次

第1部 力学の基礎は情報の形而上学(ライプニッツの情報論的転回;ライプニッツはなぜ「力」を導入したか;ニュートンとライプニッツ、「力」の比較;慣性運動の扱い;活力と死力;衝突と運動の相対性;『モナドロジー』での能動と受動;チューリングマシンとプログラムの構造;『モナドロジー』とプログラムの多層構造;動力学における能動と受動)
第2部 空間と時間の起源(「状況分析」と空間;時間はどうなるか;ライプニッツ時間論を解読する;モナド界のモデル;現象の時間;運動の相対性と同時性;慣性の法則と相対性;モナドロジーと音楽)
第3部 慣性と重力、ライプニッツ的構想の一つの形(ニュートンのバケツと慣性の法則;ライプニッツ哲学の一元的解釈に向けて)

著者等紹介

内井惣七[ウチイソウシチ]
1943年、高松市に生まれる。京都大学名誉教授。1965年、京都大学工学部精密工学科卒業。1967年、京都大学文学部哲学科卒業。ミシガン大学に、Ph.D.取得。大阪市立大学文学部助教授、京都大学文学部教授等を歴任。2008‐2011年、国際学会「論理学、方法論、科学哲学(IUHPS,DLMPS)」の第一副会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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KAZOO

106
内井先生の本は現代新書など比較的面白い「わかりやすい本を書く方だと思っていたのですが、この本についてはかなり歯ごたえがありすぎる本でした。全てが理解できれば面白い本だと思うのですがいかんせん基礎的なことが分かっていないので、「モナド」ということを理解するだけで精一杯です。再度読む本に挙げておきます。2016/05/07

またの名

8
楽譜をもとに個々の異なる演奏が具現するように、モナド界というプログラムの次元からコード化された情報が個々の現象になるとする情報理論的な新釈。ただ、その構造ならばイデア論的二元論を採る思想は皆そう言えて、眼目としてはライプニッツが追求した物理学を修正し演繹すると相対性理論も導けると力説する強引なさいきょうのらいぷにっつ論の構築。参考文献がほぼ日本語と英語の中で完結し、画期的で面白そうなアイデアだとしても充分に説得的に提示するためには、手近な言語運用の範囲に留まらないアウトプットを訓練陶冶する必要を痛感した。2024/10/20

しんしん

4
哲学・物理学・数学すべてが統一的に考察されていて、まさに「知を愛する」という世界観だった。 時間も空間も、「同一であるかそうでないか」ということと、「距離を定義する」という二つのことによって測ることができる、というのはなるほどと思った。2016/05/10

check mate

3
ライプニッツ半端ないって。相対性理論どころか量子力学まで先取りしてるとかそんなん(ry2018/08/13

hryk

2
ライプニッツの動力学と形而上学について、モナドをオートマトン、モナドの状態遷移を神がプログラムした遷移関数の結果によるものとみなし、モナド界と現象界の対応を神のコーディングと捉える著者特有の「情報論的解釈」を提示する書。なるほどモナドロジーをこう読めばこういうことが説明できるのか、と面白く読んだ(特に空間にメトリックを入れる議論を時間に応用する議論が面白かった)。統合に際しては解釈が不整合になるような主張は意図的に切り捨てたという著者の解釈上のスタンスも明示しているところはフェアであり好ましい。2016/09/28

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