出版社内容情報
いま米国の首都こそが主戦場となっている。中国・韓国などの活動と戦略を紹介すると共に、経済重視のままでいる日本に警鐘を鳴らす。
内容説明
アメリカ・アジア関係、そしてアジア・アジア関係の主戦場。ワシントンでうまく立ち回れなければ、世界において不利になる。アジア各国の戦略を紹介・分析し、立ち後れた日本の取り組みに警鐘を鳴らす。
目次
序章 新しいパラダイムへ
第1章 グローバル政治都市とは
第2章 パワーゲームの変容
第3章 アジア・ファクター
第4章 膨張するアジア
第5章 ワシントンにおけるアジア各国の外交活動
第6章 機能を拡大するワシントン
第7章 今、何をすべきか
著者等紹介
カルダー,ケント・E.[カルダー,ケントE.] [Calder,Kent E.]
ジョンズ・ホプキンス大学高等国際問題研究大学院(SAIS)ライシャワー東アジア研究センター所長。同大学院教授。1948年、ユタ州生まれ。ハーバード大学政治学部でライシャワー教授の指導を受け、博士号取得。1980年の同大学日米関係プログラム初代事務局長。1983年から2003年までプリンストン大学ウッドロウ・ウィルソン政治大学院で教鞭を執る。戦略国際問題研究所(CSIS)日本部長(1989‐1993)及び、駐日米大使特別補佐官(1997‐2001)を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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yuno
3
ワシントンは米国政府機関のみならず、各国の大使館があり、国際機関、シンクタンク、ロビイスト、法律事務所等、多様なアジェンダセッティングや政策形成のプレイヤーが集積しているため、街として米国政府よりも力を持っている。各国は、シンクタンクに資金を出すことでアジェンダ・セッティングをするなど、盛んに外交活動を行っているが、日本は東京がニューヨークと姉妹都市になっている等、ワシントンへの力の入れ具合が比較的弱く、改善が必要である(最近は改善傾向にある)。第1,2章はワシントンDCのタウンガイドにもなっている。2022/10/17
Sanchai
3
ワシントンに赴任ないし出張する人は全員読んでおくといい本。日本の官民関係者の多くがNYに目が行っている中、アジアの多くの国々がグローバル政治都市としてのワシントンに橋頭保を築き、議員間交流、シンクタンク、民間交流団体、ロビー活動など、様々なチャンネルを通じてグローバルアジェンダの形成に影響力を及ぼしている実態を知るにつれ、日本もやらなければいけないことが多いのではないかと痛感させられる。(1人では何もできませんが…。)どうやら日本で内向きになっているのは若者だけではないようで。2014/08/26
Haruka Fukuhara
2
興味深いけれど、訳者の名前が前面に出てこないのは少し気味が悪い。アジェンダセッティングの場というのはあまり具体的に考えたことがなかったので興味深い話だった。日本政治とアメリカ政治ではメディア環境、政治環境、共に随分と異なることを理解して付き合っていくことが必要だということだろう。ワシントンはアメリカではないが、アメリカ政治はワシントンであってニューヨークではない。ニューヨークばかり見ていては政治的に孤立しかねない。トランプ政権下で何が変って何が変わらないのかも気になる。2017/02/01
キミ兄
0
外交ベタといわれた日本が少しづつ変質しているらしい。解説で百田尚樹が酷評されていた。☆☆☆。2014/10/28
takao
0
ふむ2025/06/17