知のミクロコスモス―中世・ルネサンスのインテレクチュアル・ヒストリー

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知のミクロコスモス―中世・ルネサンスのインテレクチュアル・ヒストリー

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  • サイズ A5判/ページ数 398p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784120045950
  • NDC分類 201
  • Cコード C1010

内容説明

神、怪物、キリシタン―失われた知のコスモスを呼びもどすインテレクチュアル・ヒストリー。哲学・思想、美術史、歴史学が交差する。そこに浮かび上がる新しい知の相貌。

目次

1 学問の伝統と革新(語的一致と葛藤する説教理論家―中世後期の説教における聖書の引用;記憶術と叡智の家―ルネサンスの黄昏における伝統の変容 ほか)
2 神と自然、そして怪物(キリストのプロフィール肖像―構築される「真正性」と「古代性」;ルネサンスにおける架空種族と怪物―ハルトマン・シェーデルの『年代記』から ほか)
3 生命と物質(アリストテレスを救え―一六世紀のスコラ学とスカリゲルの改革;霊魂はどこからくるのか?―西欧ルネサンス期における医学論争 ほか)
4 西洋と日本―キリシタンの世紀(「アニマ」(霊魂)論の日本到着―キリシタン時代という触媒のなかへ
イエズス会とキリシタンにおける天国(パライソ)の場所)

著者等紹介

ヒロ・ヒライ[ヒロヒライ]
専門はルネサンス思想史。1999年、リール第3大学大学院文学研究科博士課程修了(PhD)。オランダ・ナイメーヘン大学科学史哲学史研究所研究員

小澤実[オザワミノル]
1973年、愛媛県生。専門はスカンディナヴィア史・西洋中世史。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。立教大学文学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

OKKO (o▽n)v  終活中

3
図書館 ◆ずいぶん前に必要箇所のみ熟読して終わっていたはずだが、登録し忘れておった ◆2012年7月に立教大学・池袋キャンパスで行われたメガ・シンポから生まれたユニークかつ重厚でスタイリッシュな論文集。わが恩師水野千依先生が「キリストの横顔」を論じて参加 ◆時間なくて満遍なく熟読するわけにいかなかったのが悔やまれる。もとより論文って、特に私のような駆け出しアマチュアにとっては一回読んでヨシとなるようなことはレアである。本書もこれから何回も手にとり、一つずつゆっくり学んでゆこう2016/01/09

吟遊

3
思想、宗教、絵画、伝説、博物学、音楽、数学、そういった分野を横断的に研究することで新たな眺望が得られる。それがインテレクチュアル・ヒストリーだ。ルネサンスのヨーロッパを舞台に論文集。すぐれた仕事。2015/08/17

DELEUZE

2
本書に収録された論文の中で個人的に興味深かったものは、小澤実「ゴート・ルネサンスとルーン学の成立」。ルネサンス研究において等閑視されがちなスカンディナヴィア(北欧地域)においても、人文主義的な古代復興の精神運動が展開されていたというもの。通例ルネサンスとは古典的ギリシア・ローマ文化の再生を意味するが、この論文では題名が示す通り、当時北欧で正統と考えられた古代ゴート起源説の高まりと、古代北欧文化の根源及び叡智としてのルーン文字研究の成立を通じ、「もう一つの古代復興」「もう一つの知的運動」を明らかにする試み。2020/01/27

陽香

1
201403102016/07/16

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