内容説明
英連邦とは、イギリスと過去にその帝国支配下に置かれた国々が中心となり形成される国家間の「自由な連合」である。それはかつて「王冠への共通の忠誠」によって結び付けられ、現在でも、イギリス君主がその「自由な連合の象徴」となっている。その加盟国は世界各地の54ヵ国におよび、近年では、先進国と途上国、大国と小国を包摂するフォーラムとしての意義も注目されている。英連邦という独特な存在を通して、イギリス帝国の着地点を探り、また現代世界の課題に対応するための手掛かりを見つける一助となれば、著者として望外の喜びである。
目次
序章 王冠への忠誠と自由な連合
第1章 植民地から自治領へ
第2章 英連邦の成立
第3章 「新英連邦」への道
第4章 「帝国後」の模索
第5章 現代世界の課題と英連邦
終章 英連邦とは何か
著者等紹介
小川浩之[オガワヒロユキ]
1972年生まれ。京都大学法学部卒。ロンドン大学経済政治学院国際関係史学部大学院修士課程修了(MA)。2003年京都大学大学院法学研究科(政治学専攻)博士後期課程研究指導認定退学。博士(法学)。京都大学大学院法学研究科助手、愛知県立大学准教授を経て現在、東京大学大学院総合文化研究科准教授(現代イギリス政治外交史)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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