内容説明
道に迷い、宿を探し、友を訪ね、酒に酔う。極東ウラジオストックから西端リスボンまで全行程レールの上を踏破した、旅の記録。
目次
はじめに どこへどうやって行くか
第1章 シベリア鉄道に乗る(最初に乗るのは、新幹線(東京~新潟~伏木富山港)
これがロシアの一等車(ウラジオストック) ほか)
写真で綴るユーラシアの旅
第2章 陸路でパリへ(ウオッカに赤いパスポート(モスクワ~ミンスク)
ビールが美味い国に悪い国はない(ワルシャワ) ほか)
第3章 西の果てまで(仲間たちとの再会(パリ)
しばし列車を離れて(リヨン~ニース、モナコ、サンレモ) ほか)
地図で見る大陸横断ルート
おわりに 旅の熟成、言葉の鮮度
著者等紹介
大崎善生[オオサキヨシオ]
1957年、札幌市生まれ。2000年、『聖の青春』で第13回新潮学芸賞を、翌年『将棋の子』で第23回講談社ノンフィクション賞をそれぞれ受賞。また、02年『パイロットフィッシュ』で第23回吉川英治文学新人賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おいしゃん
56
快適とは言えない車内で、車窓は何日も白樺ばかり続くシベリア鉄道。そりゃ筆者も飲み続けるしかないかもしれない。やがてロシアを横断し終点まで着くと、さらに大陸を西へ、ひたすら鉄路で進む。乗り物好きの自分でも、さすがにこういう旅は勘弁願いたい。2017/09/24
ガクガク
47
船でロシアのウラジオストックまで渡り、シベリア鉄道と欧州の鉄道を乗り継いでユーラシア大陸1万5000キロを陸路だけで横断した旅行記。といっても列車の中ではひたすら飲んでただ駄洒落を考えているだけという極めて軽~いエッセイだった。私も30年以上前の学生の頃、当時まだソ連邦時代にウラジオストックからハバロフスクまでシベリア鉄道に乗って、そこから飛行機でモスクワやレニングラード(当時)に旅行したことを思い出した。車掌の態度や食堂車の料理の不味さには全く同感。30年も経って何も変わっていないことに感動すら覚えた。2014/04/26
AICHAN
41
図書館本。シベリア鉄道には絶対に乗りたくないと思った。簡潔でなかなか好感の持てる紀行文。2019/06/17
Tadashi_N
31
シベリア鉄道と他の鉄道の、沿線風景の落差。ヒトの住み具合によるらしい。2019/02/23
ねなにょ
24
『深夜特急』みたいな感じかな? と借りてみた。鉄道で、ウラジオストック→ベレンまで。こんな大胆な旅行ができる作者がうらやましくもあり、先の見えない気の遠くなるような長旅が恐ろしくもあり。写真が、それぞれの場所のすぐ後で、しかも、もっと大きかったらよかったのにな~。かなり短く簡潔にまとめてあるので、さらっと読め、ダイジェスト版疑似体験を味わえて想像していたより面白かったかな。小さい頃は、世界中を旅してみたいと憧れていたけれど、この本を読んで、やっぱりロシアには行きたくないかも…と。2017/07/04
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