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流転の子―最後の皇女・愛新覚羅〓生(こせい)

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  • サイズ A5判/ページ数 461p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120042690
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0021

内容説明

父は満州国皇帝・溥儀の実弟、母は日本の候爵家令嬢。敗戦後、わずか5歳で動乱の大陸をさすらい、命からがら引き揚げてくるも―歴史的一族に生を享け、激動の日中間を生きた女性の半生を描く。

目次

第1章 幻影(満州国瓦解―一九四五年;父と母の物語―一九三一~三九年 ほか)
第2章 流転の子(旅の始まり―一九四五~四六年;通化大虐殺―一九四六年二月三日 ほか)
第3章 再会(父は何処に―一九四七~五七年;天城の悲劇―一九五六~五七年 ほか)
第4章 母、妻、そして娘として(動乱―一九六四~六七年;祝婚歌―一九六七~七二年 ほか)
第5章 命さえあれば(地の底が揺れた―一九九四~二〇〇五年;祈る者―二〇〇五~〇七年 ほか)

著者等紹介

本岡典子[モトオカノリコ]
ルポルタージュ作家。1956年生まれ、関西学院大学卒業。現代家族・夫婦の危機と再生などを主なテーマとし、『魂萌え!の女たち―祝祭の季節を生きる』(岩波書店)ほか著書多数。近年は中国を精力的に取材し、歴史ドキュメンタリーを手がけている。元ニュースキャスター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Willie the Wildcat

16
歴史に、そして日本に翻弄された人生のなか、直向きに家族と生きる。その姿勢に敬服。入手可能な証言、資料に基づき日中の史実もまとめられている。先の大戦を異なる視点で見ることができると共に、”家族”について考えさせられる。溥傑の複雑な心境も興味深い。「溥儀の後継を天皇が決める!?」という関東軍の暴挙を少なからず喜ぶ溥傑。時代背景が影響したとはいえ複雑。2012/02/24

丘野詩果

7
『流転の王妃』は読んだことがあり、愛新覚羅浩さんの自伝であるが、これはその娘嫮生さんのこと。2011年刊であり、本岡氏は、3年の取材とそれよりずっと以前からの想いにより書きあげた。これほど綿密で、多くの人にインタビューしたものは他にないのではないか。嫮生さん提供の写真がどれも興味深い。映画『ラストエンペラー』はかなり前に観たけれど、また観たくなった。家族愛、夫婦愛の深さに感動した。2015/06/21

うみ

4
この手のドキュメンタリーには、筆者の思い入れが強すぎる感傷的なものや、虚実のわからないものも多いので、それほど期待しないで読み始めたが、当事者の言はもちろん、史的背景きちんと調べた手堅い本だった。筆者が溥傑父娘に傾倒しているので、ほめすぎかと思える点もなくはないが、それを納得させるだけの裏づけをしている。政略結婚という形に乗りながら愛を貫いた父母、日本で一私人として生きる道を選びながら、自分にできる形で父母の遺志を継ごうとした娘、それを助けた上は周恩来から下は日中両国のふつうの人々。感動的な歴史ドラマだ。2011/12/05

犬養三千代

3
命は一つ。命からがら逃げ惑う日々。戦争に翻弄された幼き頃。 静かに行くものは健やかに行く。健やかに行くものは遠くまで行く。この言葉の重みを噛みしめたいけど2015/05/26

エトランジェ

2
通化事件から日本に引き揚げるまでのくだりは、読んでいるこちらがもう勘弁してほしいと思うぐらい過酷なものでした。最近嫮生さんが愛新覚羅家にゆかりの品を関学かどこかの博物館に寄贈した話を読んだ。いつか行ってみたい。著者にはこの力作を書き終えたことに拍手を送りたい。2018/11/29

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