内容説明
友達、鎌倉、猫、子供時代、季節の変化、この社会…。生きていく日々をのびやかに綴ったエッセイ集。
目次
鎌倉と私 自然への無条件な信頼
略歴のかわりのエッセイ
猫にお正月はあるのか?
何もしなかった学生時代
茫漠たるものの重要性
我が家の猫たちの歴史
鎌倉の子ども
小説家のヴィジョン
賭け事は向かない
枠に縛られない〔ほか〕
著者等紹介
保坂和志[ホサカカズシ]
1956年、山梨県生まれ。早稲田大学政経学部卒業。90年、『プレーンソング』でデビュー。93年、『草の上の朝食』で野間文芸新人賞、95年、『この人の閾』で芥川賞、97年、『季節の記憶』で谷崎潤一郎賞と平林たい子賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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- 評価
本屋のカガヤの本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こばまり
38
2000年代に各紙、誌に掲載された短文をまとめたもの。新聞連載が多いから一編が短く、読みやすさを追求しただけあって水のようにするすると頭に沁み込む。猫への眼差しに頬緩む。カフカが読みたくなる。その前に保坂作品の再読か。2024/09/22
ぶんこ
26
猫好きなので手に取ったのですが、猫の話は半分もなかったかな。 それでも猫が大好きなのが伝わってきて好感が持てました。 猫以外のエッセイは、あまり共通点がないせいか斜め読みとなりました。2014/10/15
わむう
22
公立図書館で猫の日コーナーに配架されていました。猫にまつわるエッセイかと思い手に取りましたが、読書の奥深さが書かれており、これは手元に置いておきたい一冊となりました。とくに「漠然たるものの重要性」は、読書とは知識や情報だけを得るためだけのものではない、読書でしか得られないメリットがあると書かれていて心にストンと落ちました。表紙の村上康成さんの絵がいいです。2020/03/13
こだま
8
エッセイ。カフカの読み方が勉強になった。2019/03/26
ophiuchi
8
古くは内田百閒、最近なら町田康、昔から作家(いわゆる純文学系)には猫好きが多いですね。2014/03/26
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