ゴッホの宇宙―きらめく色彩の軌跡

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  • サイズ A5判/ページ数 110p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784120041433
  • NDC分類 723.359
  • Cコード C0071

内容説明

孤高の画家を造形的視点から徹底分析、魂の遍歴を辿る。知られざる名作の紹介、書簡・読書歴解読、パレット再現…新しい鑑賞術への誘い。略年譜・図版多数掲載。

目次

第1章 オランダ(遠方を見据える確かな眼;絵画を構成する二つの要素 ほか)
第2章 パリ(アカデミックな世界の限界;印象派を受容するまでの闘い ほか)
第3章 アルル(太陽と浮世絵;向日葵 ほか)
第4章 サン=レミ(彷徨える魂;憂いを帯びた太陽 ほか)
第5章 オーヴェル=シュル=オワーズ(再起を期して;先の見えない時間の流れ ほか)

著者等紹介

小林英樹[コバヤシヒデキ]
1947年生まれ。東京藝術大学油画専攻卒。大阪中の島美術学院講師、北海学園大学教授(建築学科)を経て、愛知県立芸術大学教授(油画専攻)。『ゴッホの遺言』(情報センター出版局)で2000年、第53回日本推理作家協会賞受賞(評論その他部門)。造形的制作と並行し、画家の視点を生かしながらゴッホ研究に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

M2

7
ゴッホが読んだ本の履歴も掲載されているので、(自称)ゴッホ研究家・ファンとしては彼が読んだ本も追っかけたいところ。彼が大変な読書家であったことが分かる。2020/03/17

m

4
ゴッホ展の予習に。ゴッホの生涯と作品を時系列に紹介してあり分かりやすい。ゴッホとゴーギャンの共同生活を共同事業と見る筆者の説は新鮮。テオはともかくゴッホにそんな損得勘定があっただろうか。死に近づくにつれ、不安定に脆くなっていく彼の姿は切なくて見ていられない。耳切り事件やピストル自殺という悲劇的なストーリー込みでゴッホという画家の人気なのだろうと感じた。2019/11/20

スエ

4
「ぼくの絵に対してぼくは命をかけ、ぼくの理性はそのために半ば壊れてしまった」。やっぱりすごい画家だ。2010/11/07

ゆーすけ

2
先日終了した「ゴッホ展」へ行くにあたり、予備知識があった方がより深く作品を理解できるであろうと思い読んでみた。 画家を目指し、浮世絵に影響を受け、希望を抱いて向かったアルルで挫折して精神を病み、それでもなお絵に向き合ったが自殺してしまうまでの生涯と、その時代ごとに1作品1ページで紹介する構成となっており、作者と作品の背景まで知ることができて大変分かりやすかった。「自分で耳を切り取った狂気の人」という印象しかなかったけれど、テオ(弟)との手紙のやり取りで垣間見える、必死に前を向こうとする姿は少し切ない。2021/12/16

shimauma_man

2
サブタイトルが きらめく色彩の軌跡 と言うだけあって色彩を中心にゴッホの内面や環境を紐解いていく内容。 ゴッホの色彩に対する考えや、印象派との距離の取り方なんかは面白かった。 カラー図版と独自の解説、テオとの手紙のやり取り、ゴッホを取り巻く環境を中心に展開されていく。 読後感は良質のロードムービーを観終わったような感じ。 おまけのゴッホの読書歴なんかは嬉しい付録。 かなりの読書家で、詩も好きだったのかー、意外な一面を垣間見た。2010/10/31

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