内容説明
サッカーの見方が変わる。試合が楽しみになる。戦術、トレーニングなどオシムが日本に伝えようとしたモダンフットボールを代表監督時代の通訳が解き明かす。
目次
夢物語
サッカーに哲学などない、という哲学
オシムがめざしたモダンフットボール
オシムのような選手は使わない
オシム流トレーニングの極意
オシムは何をめざしたのか
オシム語録に隠された真意
日本サッカーはもっと強くなれる
オシムの挑戦、それでニッポンは変わったか
オシムのもうひとつの闘い
オシムを育てたサラエボ
オシムの夢を引き継いで
著者等紹介
千田善[チダゼン]
1958年岩手県生まれ。国際ジャーナリスト、通訳・翻訳者(セルビア・クロアチア語など)。旧ユーゴスラビア(現セルビア)ベオグラード大学政治学部大学院中退(国際政治専攻)。専門は国際政治、民族紛争、異文化コミュニケーション、サッカーなど。新聞、雑誌、テレビ・ラジオ、各地の講演など幅広く活動。紛争取材など、のべ10年の旧ユーゴスラビア生活後、外務省研修所、一橋大学、中央大学、放送大学などの講師を経て、イビツァ・オシム氏の日本代表監督就任にともない、日本サッカー協会アドバイザー退任まで(2006年7月~2008年12月)専任通訳を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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文章で飯を食う
9
オシムを日本の代表監督に持てたことは、凄い幸運だったんだな。短い期間で終わった事をなげかず、前向きに考えよう。オシムのように。遠藤保仁や中村俊輔が指導者になった時に日本サッカーも日本化されると、夢見ていよう。2016/11/30
まさのり
4
10年以上前の著書なので戦術的には目新しくはないですが、それよりもオシムさんの人間的魅力に触れられる一冊です。彼の率いる代表をワールドカップで観たかった。2023/02/16
tuppo
2
題とは違う回想録。名の知れた監督は大体セオリーを否定するけどオシムのそれはよりラディカルでポストモダン風味だった。2013/12/25
yyrn
2
日本代表を勝たせるためにオシムは何を考え、どう練習をさせていったか。オシムの過酷な半生とともに紹介されている本。これを読むとオシムにW杯南アフリカ大会の指揮をとらせたかったなと誰でもが思うのではないか。たとえベスト16に入れなかったとしてもその後さらにオシムのめざした「日本化」が進化していったのではないかと夢想してしまう。非常に残念だ。最近落ち目のザッケローニよりも何倍も良かったのではないだろうか。2013/10/19
furugenyo
2
筆者の文章は随所にユーモアがあるのでとても読みやすく、『オシムの伝言』と併読したけど飽きなかった。 オシムの行った練習内容に触れるほか、選手への接し方なども含めたチーム作りの「戦術」について書かれている。 「飽きる」というのは人間の性質で、仕方がないことなのだなと思った。だから指導者は工夫を凝らさなければならないのだと。 すっかりオシムファンだ。2010/10/20