内容説明
地域社会の荒廃が進んでいる。拡大する地域格差、グローバル化によりさらに進む産業空洞化、深刻化する自治体の財政危機…。一方で、まがりなりにも地方分権が進み、これまで以上に各地域の自立が迫られている。低成長時代の新たな発展戦略をどのように描き、限られた資源を何に投資すべきなのか。本書では各地の事例を紹介しながら、地域再生の方策を具体的に描くためのヒントを示す。
目次
第1章 グローバル化と拡大する地域格差(グローバル化とは何か;地域格差は拡大したか?;地域政策の再構築)
第2章 持続可能な地域発展に向けた財政構造改革―長野県とEUにみる「公的投資」の再構築(「政策実験」としての長野県財政構造改革;EU結束基金と地域の持続可能な発展)
第3章 持続可能な発展へ向けた地域戦略(中山間地域の持続可能な発展―愛媛県内子町;商業地域の再生と歴史性・文化性―長浜市・黒壁;大都市地域の持続可能な発展と「創造性」―横浜市)
第4章 グローバル化時代の新しい地域発展モデル(地域発展の共通要素;社会関係資本への投資;グろーバル化時代における発展概念再考)
著者等紹介
諸富徹[モロトミトオル]
1968年(昭和43年)、大阪に生まれる。同志社大学経済学部卒業。京都大学大学院経済学研究科博士後期課程修了。経済学博士。横浜国立大学経済学部助教授などを経て、京都大学大学院経済学研究科教授。専攻、環境経済学・財政学・地方財政論。著書に『環境税の理論と実際』(有斐閣、NIRA大来政策研究賞・日本地方財政学会佐藤賞・国際公共経済学会賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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