中公叢書
地域再生の新戦略

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 304p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784120041044
  • NDC分類 318.6
  • Cコード C1033

内容説明

地域社会の荒廃が進んでいる。拡大する地域格差、グローバル化によりさらに進む産業空洞化、深刻化する自治体の財政危機…。一方で、まがりなりにも地方分権が進み、これまで以上に各地域の自立が迫られている。低成長時代の新たな発展戦略をどのように描き、限られた資源を何に投資すべきなのか。本書では各地の事例を紹介しながら、地域再生の方策を具体的に描くためのヒントを示す。

目次

第1章 グローバル化と拡大する地域格差(グローバル化とは何か;地域格差は拡大したか?;地域政策の再構築)
第2章 持続可能な地域発展に向けた財政構造改革―長野県とEUにみる「公的投資」の再構築(「政策実験」としての長野県財政構造改革;EU結束基金と地域の持続可能な発展)
第3章 持続可能な発展へ向けた地域戦略(中山間地域の持続可能な発展―愛媛県内子町;商業地域の再生と歴史性・文化性―長浜市・黒壁;大都市地域の持続可能な発展と「創造性」―横浜市)
第4章 グローバル化時代の新しい地域発展モデル(地域発展の共通要素;社会関係資本への投資;グろーバル化時代における発展概念再考)

著者等紹介

諸富徹[モロトミトオル]
1968年(昭和43年)、大阪に生まれる。同志社大学経済学部卒業。京都大学大学院経済学研究科博士後期課程修了。経済学博士。横浜国立大学経済学部助教授などを経て、京都大学大学院経済学研究科教授。専攻、環境経済学・財政学・地方財政論。著書に『環境税の理論と実際』(有斐閣、NIRA大来政策研究賞・日本地方財政学会佐藤賞・国際公共経済学会賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

taming_sfc

1
グローバリゼーションから解き起こし、随所に欧州の事例を混ぜつつも、資本主義経済システムの非物質主義的転回とそれにともなう文化性・創造性に溢れた地域固有資源をもちいたまちづくりを主張する一冊。旧来のハード主流のまちづくり論にどっぷりつかった世代の方は、その斬新なアイディアに、おおいなるパラダイム転換の契機を与えられることになるだろう。2019/09/04

1
読み応えのある本でした。 高度経済成長期におけるインフラ整備に代表される「目に見える」経済政策と、現在内子町や横浜市、長浜の黒壁などで行われている「目に見えない」経済刺激策を比較してこれからの時代における資本主義の転回、地域再生政策のあるべき方向性を指しています。 内容は難しそうですが文章は丁寧で、むしろくどいくらい何度も同じ概念をおさらいしてくれます。表紙の割にとても読みやすいです。2016/03/01

たぬき

0
均質でないことを我慢する あるいは 我慢させるのは 誰だ?2013/10/30

メルセ・ひすい

0
13-106 赤44 明確な方向性が示されていない…グローバリズムのオサライから入る…月並み!学校の先生のお話っです。的を絞ってコレッキャナイとか言えば大博士! 「21世紀かながわ円卓会議」 関連誌 拡大する地域格差、荒廃しきった地域社会…。低成長時代の新たな発展戦略をどのように描き、限られた資源を何に投資すべきなのか。各地の事例を紹介しながら、地域再生の方策を具体的に描くためのヒントを示す。2010/06/21

koji

0
長野県、EU、愛媛県内子町、長浜市、横浜市の取組みを通して、地域再生には、ハードなストックに依存せず人的資本、社会関係資本等ソフトなストックを蓄積させることが欠かせないとの論を展開します。これが福祉水準の向上に繋がります。説得力のある論理展開で極めて示唆に富んでいます。個人的には、持続的成長には民の活用と共に、利益蓄積、経営感覚の鋭い人物が引っ張ることが重要と考えます。2010/06/12

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/431358
  • ご注意事項

最近チェックした商品