出版社内容情報
精霊の子と出会った13歳のビリー。彼が探し求めていたものは? オーストラリアの赤い大地にこだまする、風の声が語りはじめる。
内容説明
愛し方がわからない大人と子ども。人間から忘れ去られた精霊たち。絆を奪われた孤独なたましいがふれあうときオーストラリアの赤い大地に、愛と痛みのコーラスがこだまする。精霊の子に出会ったビリー。語りかける風と精霊に見守られ、少年の旅が始まる―。各国で絶賛された新進作家の話題作。
著者等紹介
エルダーキン,スーザン[エルダーキン,スーザン][Elderkin,Susan]
1968年英国サセックス生まれ。ケンブリッジ大学卒。イースト・アングリア大学大学院創作科で修士号取得。2000年刊行のデビュー長編『チョコレート・マウンテンに沈む夕日』(奥村直史訳、小社刊)でベティー・トラスク賞を受賞。2002年には「オレンジ・フューチャーズ」(英国のオレンジ文学賞審査委員会が21世紀の初めに全世界から選んだ21人の女性作家)に名を連ねる。また長編第2作の本書『奏でる声』も複数の文学賞の候補となり、これを発表した2003年には、文芸誌『グランタ』によって「イギリス新鋭作家20傑」に選出された
星野真理[ホシノマリ]
1965年インド生まれ。日本、アメリカ、シンガポールで育つ。国際基督教大学卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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