出版社内容情報
金融政策決定の現場体験から、長期不況に対する日銀の責任を問い、今回の政策転換が日本経済にどのような影響を及ぼすかを検証する。
内容説明
金融政策決定の内側と日本経済の将来。政策転換で景気、為替、株価はどうなる。
目次
第1章 金融政策に向き合う―一九九八年四月まで
第2章 ゼロ金利への挑戦―一九九八年四月以降
第3章 ゼロの攻防―一九九九年
第4章 ゼロ金利解除―二〇〇〇年八月まで
第5章 量的緩和策導入への道―二〇〇一年三月まで
第6章 量的緩和以降
第7章 原油高を読む
第8章 日本経済と日銀の将来
著者等紹介
中原伸之[ナカハラノブユキ]
財団法人アメリカ研究振興会理事長。1934年東京都生まれ。57年東京大学経済学部卒業。59年ハーバード大学大学院修士課程修了(M.A.)。同年東亜燃料工業株式会社(現・東燃ゼネラル石油株式会社)入社。66年同社常任監査役、74年常務取締役を経て86年代表取締役社長。94年同社名誉会長。98年4月より2002年3月まで日本銀行政策委員会審議委員。02年10月より05年5月まで金融庁顧問。98年藍綬褒章受章。この間、上智大学、慶應義塾大学ビジネススクール、東京大学等で教鞭をとる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ななみ
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日本のお金を司る日本銀行。現行法の元で初代の政策委員会審議委員となった著者の実体験を元に、98年から02年までの日銀の動きとその後の日本経済、そして執筆時点(06年)での将来見通しを書いた本。委員会の議事録は期限を迎えないと公開できないため、常に少数派であった著者にとっては全てを白日の元に示せないという重い枷が。とは言え、既に公知の事実と照らし合わせるだけでもその迫力は十分。この春に行われる日銀総裁、副総裁の人事にも興味が湧いてきます。また将来予測でも原油高騰、超円高などをズバリ言い当てていてお見事。2013/02/06
たー
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日銀政策決定の舞台裏がよく分かる2008/07/29