川田晴久と美空ひばり―アメリカ公演

橋本 治/岡村 和恵【文】

中央公論新社（2003/03発売）

• サイズ B5判／ページ数 143p／高さ 27cm
• 商品コード 9784120033759
• NDC分類 779
• Cコード C0076

内容説明

昭和２５年５月１６日～７月２４日初公開秘蔵版（写真・日記・録音）。歌と肉声ＣＤ付き（ロスアンゼルスでのプライベート録音を含む）。

目次

川田晴久と美空ひばりのアメリカ公演（ハワイ・アメリカ公演へ旅立ち；ハワイ到着　ほか）
日本式ザッツ・エンタテインメント（川田晴久という謎；美空ひばりと笠置シヅ子　ほか）
父・川田晴久と、美空ひばりちゃんのこと（東京・昭和２５年以前；昭和２５年春　ほか）
川田晴久と美空ひばりの昭和史年表

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[seichan]

この二人のアメリカ公演の詳細をひもとく資料。ハワイの日系大隊の話、西海岸での差別体験も泣ける。音源つき。橋本治による解説が良い。スローテンポしか知らない戦前の日本人にとって、早いテンポのジャズは「コミック」にしかならなかった。西洋という異物を土俗のまま処理すると笠置シヅ子になり、西と東をぶつけると「お祭りマンボ」。マキノ雅裕と川田晴久の比較も面白い。美空ひばりは、歌・舞台・映画で大人気の「ショービジネスの女王」だったが、だが日本ではショービジネスが根付く前に、三木鶏郎がテレビの時へ導いた。慧眼が満載。

2020/10/15