出版社内容情報
暑い暑い夏の日。ぼくはクワガタムシのいる山へ走った。ページの中から夏があふれだし、人それぞれの夏の音が聞こえてくる。人気絵本作家の初めてのオリジナル創作絵本。
内容説明
まっ白な日ざし青い草のにおい…ページのなかからあふれだす。はたこうしろう・待望のオリジナル創作絵本。3歳から。
著者等紹介
はたこうしろう[ハタコウシロウ]
1963年兵庫県西宮市に生まれる。卓抜な色彩のセンスとユーモアがにじむ味わいぶかい描線で、絵本やイラストレーション、デザインなどの世界で活躍している
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ
220
夏音が聴こえますか。見上げると真っ白な雲や大空が見えますか。夏休みです。暑い朝がやってきます。鮮やかな夏色絵本。背丈より高い網を片手に、クマゼミの鳴き声をかき分けて、青い海を越えて緑の海も駆け抜けた少年の一日。待ってろよー!地平線まで続く青々とした田んほの先にある鎮守の森。木陰で一休みしたら麦わらぼうしはなくなっちゃったけど、元気いっぱい虫取り再開。がんばって!大きな幹にしがみついて何度も何度も立ち向かって。よかったね。ぼくのクワガタ捕まえた。雨に打たれて夕焼け過ぎて、少年の長い一日は笑顔で終わりました。2022/08/11
馨
172
現代の子どもたちはこういう夏の過ごし方ってしてるのかな。私の子供時代もさすがにクワガタ取りに行くことはなかったけれど、周りが田んぼだらけな道を走ったり雨に打たれても平気だったり牛小屋の前を通る時臭かったりという思い出があります。草木の匂いや雨の匂い、雨上がりの湿気た匂い、音、夏がくると思い出す五感で感じる思い出がとても蘇り懐かしく感じました。2022/07/30
seacalf
133
毎日灼熱地獄になってしまった日本の夏。ハンディファンでも買おうかしら。麦酒と枝豆が好きになった大人でも、ひとたびこの絵本のページを開けば、子供時代のがむしゃらさや、ひたむきさを呼び起こしてくれる。関東人なのでシャーン、シャーンと鳴くクマゼミの鳴き声にはあまり馴染みがないが、夏の代名詞である見事な入道雲や、カモメが飛び交う海の風景、青々とした田園、トノサマガエルにツユクサ、オニヤンマ、カワセミ、真夏を思い起こす要素がたっぷりだ。疾走感溢れるページ構成に身体に残る自分達の夏の思い出が呼応して清涼感に包まれる。2022/07/19
就寝30分前
111
衝動買いしたのは5年前。これ以上の本に出合ったことがありません。色、絵、構図、完璧です。これから齢を重ねるにつれこの絵本が、この夏がもっと恋しくなるんだろうと思います。2014/11/21
hundredpink
76
二度とは戻れない時に涙がこぼれる。2019/05/15
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