内容説明
ケータイで連絡するのが「われ」、ケータイ仲間が「われわれ」、それ以外のすべての人は「かれら」…。情報の氾濫に比例して、内的世界が狭窄化する現代、既存のアイデンティティとコミュニケーション、人と社会の関係はどう変わるのか。
目次
第1章 情報化社会のパーソナル化(情報機器の日常的浸透;遠隔存在と近接存在;we‐dentityとしてのi‐dentity;なりかわる「われ」 ほか)
第2章 ネット社会における「われ」の融解状況(「われ」と「他者」の融解;we‐dentityのなかのi‐dentity;i・my‐dentityとi・we‐dentity;見せないわれ・見せつけるわれ ほか)
著者等紹介
小原信[オハラシン]
1936年、神戸市生まれ。国際基督教大学教養学部、東京大学大学院を経て、62‐66年、Yale大学大学院留学。66年Ph.D取得。70年、和辻哲郎賞受賞。現在、青山学院大学教授。倫理学、現代思想専攻
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