内容説明
砂糖菓子みたいにもろいから余計にいとおしくて、でも独り占めにしすぎると胸が苦しくなるの。わたしたちのシュガータイム。新芥川賞受賞作家初の長篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
林 一歩
23
静謐な物語。性交が介在しない男女間の恋愛は成立するのだろうか、ふと疑問に思ったりもする。2015/10/04
奥山 有為
12
思い出し登録。ひたすら口の中が甘くなってくるような。2016/03/23
ライナス
9
初期の長編作品。日記、食べ物、野球、身体の部位、アンネ・フランク…小川サンらしいモチーフが鏤められているが、まだ独特な歪みは著しいものではない。主人公である女子大生の日々が、ラストで集約されてしまっている。古本屋サンに文庫本が無くて単行本を入手した。文庫本に有るらしい林真理子サンのあとがきが気になる。2012/04/03
こみち
8
★★☆☆☆ひたすら食べることに執着してしまう女性の物語。スローなテンポで時が流れていく不思議な感覚はあったけど、面白さや感動は無く読了。2024/10/08
rinakko
8
偏愛本。初読時(とても昔)には、これまでの作風と違う‥と、物足りなく感じた。以来、読み返す度に“シュガータイム”への愛おしさが増す。2023/05/29