出版社内容情報
精神科医の六麦は、少年院で知能に問題がある少年少女を見てきた。ある一定の傾向があり、問題を抱えながら更生を進めている。知的障害で少年院に再入院した羽野晃の非行の原因と解決方法を探る六麦……恋人から覚醒剤を教わり嵌まり込んでしまった大西瑠花が堕ちていく先にあるものとは――!? ――更に大注目の第8巻!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
笠
4
3.5 新刊読了。家に居場所がなくて男に依存し、別れられず貢いだ末にクスリに手を出して捕まる。最悪なんだけどありふれているような話で、読んでいて辛かった。これで子供でも産んでたら不幸の再生産でさらに最悪なので、それがないだけまだマシなケースなのかもと思ってしまった。障害を持って産まれてしまったこと自体は、本人はもちろん親が悪いわけでもないが…産んだからには責任を持たなくてはならない。その覚悟がないなら産むべきではない。2024/04/06
Mr.deep
1
障害持ちだと具体的にどんなことができないのかという実例がよくわかる。しかし、長谷川式とかでも毎回思いますが、意外と難易度高いですよねあの手のテスト。とりあえず、「自画像書いて」は思いっきり問題あり判定くらう自信しかない2024/03/30
ゼラニウム/フウロソウ科
0
私ももう少し知能が低く環境にも恵まれていなかったらこうなっていただろうな。不運な子だ。2024/04/16
もりんた
0
軽度知能障害の少年も、覚醒剤にハマった少女も、1人では適切な対処ができない認知能力にもかかわらず孤独に生きざるを得ない境遇だったのが痛ましい。家族との繋がりが絶たれ身近に友人もおらず、社会にポツンと置かれた立場だと転落のリスクはかなりデカいなと。本人なりに一生懸命で、悪気や落ち度があるわけではないのも何か悔しい。模写や想像力を見える化するリング積みは分かりやすく有効に感じた。義務教育の一環でやらせてみて、極端に結果が悪いならケアを提案するような、社会全体で拾い上げてフォローする取り組みが必要な気がした。、2024/03/31
saki
0
2024.3.15読了。2024/03/15