出版社内容情報
精神科医の六麦は、少年院で知能に問題がある少年少女を見てきた。ある一定の傾向があり、問題を抱えながら更生を進めている。知的障害で少年院に再入院した羽野晃の非行の原因と解決方法を探る六麦……恋人から覚醒剤を教わり嵌まり込んでしまった大西瑠花が堕ちていく先にあるものとは――!? ――更に大注目の第8巻!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かなっち
4
表紙の女の子の、虚ろな目に悲しくなる…第8巻。今巻は、家に居場所がない女の子が彼氏に愛情を求め、その男の影響で覚醒剤に嵌り、どんどん泥沼に落ちていってました。子供を取り巻く環境はとっても危険なことや、子供を守るのは親の愛情が大切なことを、毎回実感させられます。冒頭の知的障害の少年にしても、適切な教育が受けられずに孤立することで、生きづらくなって罪を犯してしまう…。子供を産み育てるのは、やはり相当の覚悟と努力が必要だと改めて思うのでした。2024/05/01
笠
4
3.5 新刊読了。家に居場所がなくて男に依存し、別れられず貢いだ末にクスリに手を出して捕まる。最悪なんだけどありふれているような話で、読んでいて辛かった。これで子供でも産んでたら不幸の再生産でさらに最悪なので、それがないだけまだマシなケースなのかもと思ってしまった。障害を持って産まれてしまったこと自体は、本人はもちろん親が悪いわけでもないが…産んだからには責任を持たなくてはならない。その覚悟がないなら産むべきではない。2024/04/06
直人
2
少年院に送致される子どもたちの中には,理解されていない知的障害者がいる──というのが本書の核となっている。 もちろん全員がそうという訳ではないだろうが。 今巻では復習的に,知的障害児にテストをおこなった解答の解説がされているのが,とても興味深い。 そして後半は,覚せい剤に手を出す女の子の話。 してしまったことを断罪するのは容易だが,真の理由が見つからなければ根本的な解決には結びつかない。 そういう話。2024/10/22
Mr.deep
1
障害持ちだと具体的にどんなことができないのかという実例がよくわかる。しかし、長谷川式とかでも毎回思いますが、意外と難易度高いですよねあの手のテスト。とりあえず、「自画像書いて」は思いっきり問題あり判定くらう自信しかない2024/03/30
kansaijin_tala
0
TSUTAYA加古川店でレンタル。2024/06/07