出版社内容情報
「国際人材バンク」に入社した砂原中也は、型破りな社風と個性的なメンバーに戸惑いながらも、次々とやってくる外国人労働者のトラブルに、知恵と勇気と美味で仲間たちと共に全力で立ち向かっていた。今回はスリランカ人のミルカが、入管に収容された病気の兄ラフルを助け出そうとう奮闘、そこで生まれるトラブルを国際人材バンクの面々が解決しようとして――。衝撃の最終巻!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yukipitasu
3
これに興味持った人には安田浩一と安田菜津紀『外国人差別の現場』をおすすめする。 入管…出入国在留管理庁の人権侵害の酷さ…罪の無い人の主張もろくに取り合ってもらえず、病気も仮病扱いされる。現実でも起こってるんだよな…。つか仮に極悪人でも許される扱いではないし。この漫画では良心的な人達が外と中から協力できた事でハッピーエンドを迎えられたからよかったけど…。 料理は相変わらず美味しそう。2024/03/31
新天地
2
職員と収監された外国人から入国管理局の闇に迫る最終巻。直接的な暴力や流血はないが、意志や尊厳を無視して収監者をこのまま故郷から遠い地で死んでしまうと思わせてしまう入管は凄惨という他なかった。また入管は外国人を人として扱わないためにその職員も人として扱わない様にしているように感じた。それでもアーサー・C・クラークの話から人の可能性や善性を信じる物語には希望が持てた。労働と食を軸に知らない事を知り、解らないことを解る解ろうとする面白さがあるだけでなくそこから何をしようかと考えさてくれる素晴らしい漫画だった。2024/01/29
marco
2
食文化は他国や他国の人に対する理解や関心の入り口になると思う。日本にはいろんな国の料理店がある。私自身はそれほど多くの国の料理を食べた訳では無いが、この作品に出てくる料理はどれもとても美味しそうだ。この作品では様々な国の料理と共に、様々な国にルーツを持つ人たちが描かれる。入管の収容者に対する人権を無視した扱い、これが『相手が非正規滞在者だから』と正当化されているのだとしたら、とてもおそろしいことだ。多様化、グローバルと言いながら、他国にルーツを持つ人たちに対してこのような扱いをする国。2024/01/17
へへろ~本舗
2
人権について考えさせられる。2024/01/15
bittersweet symphony
1
思いのほか早い完結ですが、ストーリー的には思いのほかうまくオチをつけていて感心しました。ベースの問題は全く改善の状況が見えないのが辛いところですね。2024/01/09
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- 和書
- 折りたたみイスの共同体