感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
すけきよ
15
もう続きが読めないのは残念だけど、一本の作品として、ラストの締め方として、非の打ち所がない。あとがきにもあるけど、世界救ったり、「エリア51」の謎が判明することはなく、時々寄り道しつつ、あくまで、マッコイ個人の物語で終始したのが素晴らしい。復讐に目が曇り、人間性と魂をなくしてまでドッペルゲンガーを倒そうとするマッコイをとめたのは―そして、最終回。サイレントとモンタージュで語られていく、その後の20年。音が戻った時、また冒険が再開される。2017/09/08
金目
10
エリア51完結。かつてマッコイが捕らわれた時には一軍に匹敵する仲間が力を結集したというのに、ドッペルゲンガーへの復讐にはたった1人で臨まなければならなかったのが悲しい。人の技に敗れ化け物になりながらも、相棒たちの力で未来を取り戻す展開には涙をこらえられなかった。葬列に集まった連中はほとんど思い出せる。ミッキーの成長する20年の流れから、キシローの出陣までがすごい鮮やかだった。最高でした。・・・・・・まぁマッコイの話が終わっただけだし?ちょいちょい帰ってきてくれていいと思うの。2017/09/14
ヒラノユウスケ
10
彼女の復讐は、未来を取り戻す為のもの。そして未来は文字通り「未だ来ていない」のだから残された者たちが切り拓いていくもの。こんなにハードボイルドな大団円を良くぞ描いてくれましたと喝采を送りたい。2017/09/12
角
8
完結。異世界(?)探偵モノとしてのエピソードをもっと読みたかった気もするが、こうもかっこよく話を閉じてくれれば、満足。かっこいいとはこういうことか!2017/09/30
辺野錠
6
壮絶な終章であった!! エリア51を揺るがす大災害の中とうとう始まるマッコイとドッペルゲンガーの決闘。人外と戦って来たマッコイが真逆の技で追い詰められていくという皮肉。そしてその決着とオールスター&どんでん返しのエピローグに号泣した。キシロー、そしてフェードアウトするかに思えた王子もそれぞれの重大な役割を果たすのが泣ける。そしてこれだけの熱い話がほぼタイトロープで描かれていたのは驚く。久先生のこの話はいつ聞いてもホントかよと思う。ともかく、大団円であった。ラストシーンもハードボイルドで泣いた。2017/09/12
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