出版社内容情報
激烈な砲撃を耐え抜き城を守る生徒達。そこにバルツァー少佐が気球で帰還を果たす。バルツァーは気球を使った高度からの精密観測により新しい時代の砲撃戦術を駆使し、敵の勢いを削ぐことに成功する。しかし多勢に無勢は変わらずジリジリと敵の突撃部隊によって攻略される士官学校と生徒の運命は如何に!? バルツァー少佐と敵の智将・レンデュリック大佐が火花を散らす戦術と戦略の高度な応酬に決着が!?
中島 三千恒[ナカジマ ミチツネ]
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
マリリン
21
空から戦地に舞い降りたバルツァーの意表を突く作戦は、敵の戦況をより明確に把握し、兵士たちも活気付くものの、戦況は厳しい。バルツァーの選択肢が大陸の命運を揺るがすのか。ヘルムートの援軍は心強いが、事態は平和に向かっているように思えない。2018/09/02
aisu
11
バルツァー活躍。しかし、この内戦?落とし所をどう持って行くのか。一介の将校のバルツァーがどこまで介入?出来るのか…2016/11/19
まきまき
11
バルツァー、帰還!火力に劣る装備での籠城戦。上空からの観測と斬新な射程を延ばす工夫で、彼我の差を乗り越える!場面は砲撃から接近戦、そして休戦会議、しながら裏での工作・・・ ナイスシルバー・レンデュリック大佐がカッコよすぎる。惚れてまうやろー(笑)てゆーか70近かったんかい!エルツライヒはお年寄りをいつまで働かせてるんだ!(笑)そんなナイスシルバーの猛攻に、ついに絶体絶命となる士官学校。そこに現れたのは・・・?!どうなる次巻!! どうでもいいんだが、表紙2人の出番は皆無ッス。2016/11/12
にぃと
10
登録埋め。 ついに合流したバルツァーと生徒たち。その活躍により一時は有利に戦争を進め、その手腕と戦争の中で輝く才覚は敵国の指揮官からも評価されるほど。この辺当初から色んな人物に評価されてたし、一貫してる。それでも第一王子派の物量や作戦の前にジリジリと追い詰められていくのは読んでても厳しい。かなりシビアというか戦争の前では個人の活躍にも限界があるということを痛感させられる。2022/01/12
北風
9
毎度のことながら、今回も情報量が激重。巨大大砲から気球の登場、戦略、情報、互いに相手の裏を掻こうと暗躍、暗躍……。戦いの行方はいったいどこへ……、でもって新展開!? 戦局が変わるのか?2016/11/13