出版社内容情報
読みやすい! わかる! 好評シリーズが装いを新たに。古語辞典は不要です!
一巻・桐壷~末摘花 二巻・紅葉賀~明石 三巻・澪標~玉鬘 四巻・初音~藤裏葉 五巻・若菜 上~鈴虫 六巻・夕霧~椎本 七巻・総角~東屋 八巻・浮舟~夢浮橋。
目次
凡例
浮舟
蜻蛉
手習
夢浮橋
付録
陵園妾
系図
図録
年立
内容説明
薫と匂宮、二人の愛のはざまで揺れる想い。苦悩したあげく浮舟はついに入水を決意する。日本文学史上最高の長編小説完結!物語の時間経過が一覧できる年立も収録。
目次
浮舟
蜻蛉
手習
夢浮橋
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
maekoo
6
ついに全八巻読了! この巻は、浮舟・蜻蛉・手習・夢浮橋の、小生の大好きな帖が入る巻で、特に「手習」が好きで謂れのある宇治の恵心院も良く訪問します。 若菜上下も面白いですが、大変ドラマチックで現代の小説にも通づるような設定や人物造型・展開が面白いですね! 他の著作論文で調べ・読み込んだ、横川の僧都の真意と浮舟の想いを、原文で読む事でその時代の表現方法で分析できる所が良いです! 浮舟出家の場面で「流転三界中」等仏教での偈(げ)である仏陀や菩薩の功徳を讃える言葉も出て来て、その時代の思想を知る事が出来ます! →2022/03/12
ペミカン
4
とうとう読了。最後は新潮社のこれに戻ってきました。 「原文で読んだ」という為だけの読書だったのに、最後は終わるのが寂しいほど。大君と結ばれなかった薫が慎ましくて好感持っていたのに、最後の便りで浮舟を責めるのにはがっかり。結局誰でも自己中なのねと、ごく平凡な感想ですみません。女性の扱われ方は今では信じられないほど酷いけれど、こういう時代であったと考えるとこれほどの恋愛物語世界を創り上げた紫式部にひれ伏したい気分ww 2025/06/23