内容説明
生きにくい時代に効く「フランクル心理学」入門。次のような人のための本です。 ●「人生に意味なんてない」と考えてしまう ●時々、何もかもがいやになることがある ●「なぜ、生まれてきたのか」がわからない ●自分の人生が「空っぽ」に思えてしまう ●なぜか時折、たまらなくむなしくなる 『夜と霧』『それでも人生にイエスと言う』の著者として知られるオーストリアの精神・神経科医、ヴィクトール・エミール・フランクル。どんな時も、人生には意味がある。どんな人の、どんな人生にも意味があり、なすべきこと、満たすべき意味が与えられている――。そう訴えかける「フランクル心理学」の考え方は、いわば「絶対肯定の哲学」です。本書では、フランクルの考え方と、それを日常生活でどう実践していくかについて、わかりやすく解説しています。読んだ後、心が前を向く1冊です。本書は、1999年1月に大和出版から刊行され、さらに2006年12月にPHP研究所から文庫化された『どんな時も、人生には意味がある。』を改題、加筆・修正したものです。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
IGBB
0
もし私の命が私の所有物であり、私の好きにしてよいものとなると、生き死には私の自由‥‥これは本当にそうだろうかという投げかけから始まる。そして、私がそれを自分の意思で手に入れたのなら、私はそれを自分の意思で手放すこともできるだろう。しかし、命については事情が違う。命は、私がそれを手に入れようと思って手に入れたものではない。むしろ、気がついた時にはすでに生きていた‥‥と続く。この箇所が一番感銘を受けた。確かにその通りだなと。だから、私たちの「生きる意味」はすでに与えられているのである。その意味を発見したい。2024/06/30
ayano
0
諸富先生を知ったのは、NHKの「すくすく子育て」だったと思う。優しいアドバイスをされていたという記憶があるが、やっぱり優しい先生だった。で、フランクルの心理学。別の本でこの方の存在を知ったが、自分の中で、なんか、「つながった!」という気持ちになった。語りかけるような文章で、考え方も変えられそうだし、なんか救われるような気がする。2024/06/08