内容説明
南北朝動乱期、それぞれの野望を胸に動く後醍醐帝・尊氏・義貞・正成・道誉…時代を壊し新しい秩序を求め命を賭して乱世を駈け抜けた男たちの壮大なドラマ。
目次
一切の価値がぐらついてあの時代に
『太平記』の世界
『太平記』とその時代
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
maekoo
6
南北朝の動乱を知る上で欠かせない軍記物語! それまで行われて来た戦の有り方の部分も含めた政治的な価値観や考え方を覆し、時の権力者に反逆し下剋上の前触れとも思えるこの時代で言う「悪党」だらけの人間模様を記し、混沌としつつも革命的な文化を育んだ室町時代へ向かうその歴史的意味や河原落書等の庶民の批判精神の息ぶきを感じつつ歴史を垣間見れる書の啓蒙書! この書が後の世に、政治・軍事書として重宝され、歴史書・史料として光圀の「大日本史」編纂の資料にもされ、昭和に「忠君愛国」思想の拠り所にされた様々な享受史も興味深い!2024/12/16
S順子
0
写真や資料がたくさんあり、解説も分かりやすい。 流れを追った本文も読みやすく、鎌倉末期から南北朝の動乱期についての知識が無くても、理解しやすかった。2015/05/28