内容説明
写真で実証する作家の劇的な生涯。
目次
評伝有吉佐和子
紀州紀ノ国(昭和6年・出生~昭和31年)
作家の仕事(昭和31年~昭和36年)
母でも娘でもない女(昭和36年~昭和45年)
赤い靴を覆いたまま(昭和45年~昭和59年・死)
彼女の生きていた時代
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
267
『女二人のニューギニア』を読んだ時には、あの有吉佐和子がどうしてまたと驚いた。その頃は有吉佐和子といえば『紀ノ川』や『華岡青洲の妻』くらいしか読んだことがなかったので、何時も和服を着ているようなイメージを持っていたのである。今回、これを読んで有吉はとっても活発でモダーンな才媛であることがよくわかった。サラ・ローレンス・カレッジへの留学や海外での講演活動なども初めて知ったような次第。また、様々なジャンルの演劇との関わりもそうである。これも知らなかったことで、是非とも有吉の戯曲も読んでみたいものである。2025/04/12
荒野の狼
6
新潮日本文学アルバム全71巻の最終巻は有吉佐和子。カバー写真は篠山紀信による。光沢のある良質の紙に印刷された112ページの豊富な写真に解説を加えたコンパクトな一冊。1931年に和歌山で生まれ、1984年に53歳で急性心不全で自宅で急逝するまでを、私生活、家族、代表作品、舞台、映画、旅行などをカバー。世界中、日本中を駆け回り、様々なジャンルで、幅広い題材をとりあげながらも、故郷の和歌山を舞台にした「紀の川」「華岡青洲の妻」をはじめとする小説をも書きあげた有吉佐和子の生涯を数時間でまとめた優れた一冊。2023/01/18
A
2
…同じものを三冊持っているんですが(苦笑) 単行本や文庫の中で見かけない短編、「江口の里」が好きで。 他の有名な作品も併せて入っていますが、有吉文学がお好きな方でしたら一度お読みになるとワクワクできると思います。2010/01/30