内容説明
「点と線」で社会派推理小説を創始、昭和史・古代史の謎を探求、生涯現役の文学的巨人。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ユウユウ
27
『点と線』で再び松本清張にはまり、書棚に眠っていたものを引っ張り出してみる。処女作「西郷札」の応募エピソード(締切に間に合わなかったので、原稿を入れた風呂敷って包みを盗まれたと言い訳をした)で、余計に好きになった。色々読んでみようかな。司馬遼太郎、山崎豊子との対談の写真やエラリー・クイーンとの親交など興味深い点も多かった。2020/05/07
Ted
2
'94年11月刊。○家庭が貧しかったためであろうが、幼少時から少年期にかけての写真が殆どないのが寂しい。(出生時と小僧時代の後はいきなり結婚時の写真に飛ぶ)朝日新聞に勤めるも、図案係という下っ端職で、差別待遇に耐える毎日だった。憂さ晴しに史跡巡りをするうちに古代史に対する興味が深くなったが、ある日、一橋出の記者に「そんなことしていて何になるのか」と揶揄されショックを受ける。しかしこの時に培った歴史への関心が、後に古代史関連の小説群となって結実する。何を残したのかも分らぬこのエリート社員の完全な負けである。2014/01/26
ユウユウ
0
30回目の清張忌によせて再読。 順風満帆の人生ではないこと、それが故の謙虚さ、そしてあくなき創作意欲と好奇心に、ただ感服する。 何度も読みながら、いつか松本清張の作品、ほぼ読んだよなんて言いたい。2022/08/06
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- 和書
- 重版未定 〈3〉




