内容説明
残すべきは名でも実でもない―本だ。流れ続けろ本を残すために!ついに完結!漂流社の行方を見届けよ。
著者等紹介
川崎昌平[カワサキショウヘイ]
1981年埼玉県生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修了。作家・編集者、昭和女子大学および東京工業大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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よっち
42
弱小出版社「漂流社」にやってきてが渾身の企画を大ヒットさせた伝説のフリー編集者・権蔵。暴漢に襲われた権蔵から「とびっきりの原稿が入ったカバン」を主人公が託される第三弾。採用の面接官をやってみたり、新入社員が入ったり、プルーフや持ち込みなど、いろいろ出版社あるあるを読んでいく中で、まさかそんな展開が待っているとは思いませんでした…でも好きで本を作っている彼らがああなればその後の展開も必然で、これはこれでとても彼ららしいとも思えた結末でしたかね。編プロあるあるも面白くて、同人誌版の重版未定も興味深かったです。2021/04/05
あつ子🐈⬛
9
「火は燃え尽きる前が いちばん美しいってことを 教えてやる!」 堂々完結。版元も書店も作家さん達も団結せよ!さらば我らは無敵となる…はずだと信じさせてくれる作品でした。本当に、ありがとうございました。・゚・(ノД`)・゚・。2025/02/04
スプリント
9
ついに完結。 これまで以上に突飛な世界が展開され引き込まれる。 紙の出版の未来は暗い。2021/09/16
あひる
5
一冊の本にかかる時間ってすごいな。やっぱりすごい仕事なんだね。大変さも伝わってきます。でも、やりたい人もたくさんいる気がする。私がやるなら校閲がいいな。2021/11/30
siomin
1
シリーズ3作目。どうあがいても出版は衰退するのは抗えないが,それでも本を作って売りたいという熱意をもって本づくりに勤しむ。構造的な問題は如何ともしがたいけど,本の未来に期待しないわけにはいけない。出版社もたいへんだけど,出版社に酷使される編プロももっと大変だ。2023/03/29
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