青弓社ライブラリー<br> プロレスファンという装置

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青弓社ライブラリー
プロレスファンという装置

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  • サイズ B6判/ページ数 244p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784787232472
  • NDC分類 788.2
  • Cコード C0336

出版社内容情報

プロレスという物語を、ファンはどう読み、解釈し、消費しているのかを明らかにして、クールでアイロニカルな読みをする「成熟したファン=邪推するオーディエンス」の悲哀と絶望、歓喜と正面から向き合う。9人の論者が迫るプロレスファンの文化研究。

はじめに 亀井好恵

序章 プロレスファンであることの悲哀と絶望――ミスター高橋以後の精神史 井上章一

第1章 「活字プロレス」という名の装置 山野井健五
 1 プロレス・ジャーナリズムによる興行――「週刊プロレス」主催「夢の架け橋」
 2 WARの「夢の架け橋」参加拒否
 3 「週刊ゴング」の「夢の架け橋」評価
 4 「平和の祭典」
 5 結びにかえて

第2章 プロレスファン二十二歳――毎日プロレスな日々 樋口裕二
 1 背景――プロレスファン、二十二歳、現役大学生(四年)、男
 2 プロレスファンは読むためにどのようにして情報収集をしているのか?――ある一カ月の記録
 3 プロレスメディアとの接触を通じてわかること

第3章 女子プロレス興行にみる音楽の使われ方 東谷 護
 1 娯楽ショーからテレビ・ショーへ
 2 歌うレスラーは一過性のものではない

第4章 ステレオタイプなメッセージ――全女イズムを軸に 亀井好恵
 1 「読む」ファン/「読まない」社会
 2 運動体、生き様をあらわす「全女イズム」
 3 「全女イズム」再登場――二〇〇二年時点の「読む」

内容説明

シナリオがある「ショー」だと思われているプロレスを楽しむファンは、その虚構性と戯れながら、その先にある「真実の瞬間」を追い求めつづける―。「ミスター高橋以後のファンの読み」「広田さくらの衣装と“私”」「全女イズムとガイア」「中年ファンとその家族の葛藤」「歌とレスラー」などの素材・視点から、プロレス的教養を身につけプロレス偏差値を上げて、クールでアイロニカルな読みをする「成熟したオーディエンス=邪推するファン」の悲哀と絶望、そして歓喜に正面から向き合う。プロレスを物語としてとらえて、ファンがどう読み、解釈し、消費しているのかを明らかにして、怒りながらも陶酔するファンたちが向かうべき道を指し示す試み。

目次

序章 プロレスファンであることの悲哀と絶望―ミスター高橋以後の精神史
第1章 「活字プロレス」という名の装置
第2章 プロレスファン二十二歳―毎日プロレスな日々
第3章 女子プロレス興行にみる音楽の使われ方
第4章 ステレオタイプなメッセージ―全女イズムを軸に
第5章 ガイアの物語構成―過去・現在、そして未来へ続く「読む」という行為
第6章 “仮縫い”のようなプロレス―広田さくらのコスチューム論
第7章 エンターテインメントとしてのプロレスと中年ファン
終章 プロレスファン論の可能性に向けて

著者等紹介

小田亮[オダマコト]
1954年、新潟県生まれ。成城大学文芸学部教授。専攻は文化人類学

亀井好恵[カメイヨシエ]
1962年、群馬県生まれ。武蔵野美術大学非常勤講師、成城大学民俗学研究所研究員。専攻は民俗学
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

つまみ食い

3
活字でプロレスを読むとはどういうことか、などプロレスファンによるプロレスファン論集。2022/10/19

ao-king

1
わざわざ評論する内容かな、と思った。プロレスファンであれば本能的に分かっていることだし。2012/11/05

Uchibori_a

1
何も残らない。上滑りしている評論2010/04/27

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