新潮日本文学アルバム
谷崎潤一郎

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  • サイズ B6判/ページ数 111p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784106206078
  • NDC分類 910.268

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

282
文壇きってのダンディストの谷崎。もっとも、表紙の写真ではまるで検校のようだが。和装では常に大島の上物を(写真ではこれが多い)身に纏い、洋装では蝶ネクタイ姿で。16歳の時に、父の商売の失敗から苦境に立たされたことはあったものの、関東大震災も第2次大戦も経験しながら(ちなみに谷崎は徴兵検査は不合格)彼の人生は常に表舞台を歩んで来たかのようだ。若くして認められ、その後もずっと文壇の寵児、また晩年は大御所であり続けた。2025/03/26

kochi

18
谷崎潤一郎に関する画像アーカイブ。写真あり、手書き原稿(筆書きもありそう)あり、地図ありと、これは見ていて楽しい。もちろん、略年譜など伝記的要素もあるのだけど、発禁となった原因と言われる挿画や、谷崎の書簡(達筆過ぎて読めないが)、何人(!)かの夫人の写真、『痴人の愛』のモデルと言われる最初の夫人の妹の写真など、今ならインターネットで検索すればいいけれども、まとまってあるのはやはり便利である。薄い本だけど大谷崎をさっと味わえる。芦屋川の古書店「風文庫」さんの近くにあるS医院については言及がなく、残念…2020/05/18

桜もち 太郎

4
バツ2の潤一郎先生、美人美人と続いて3人目の奥さん松子夫人もまた美人。さすがです。この追及が、芸術的作品を生んだのかな。また、この本にあったような彼の実生活の中でのエゴイズム。これを生かした作品が多い気がするし、そこが魅力でもある。そして最後の瀬戸内寂聴さんのあとがき。谷崎さんと交遊があったなんて凄すぎる。2014/10/06

星野紗奈

3
演習の授業で谷崎についてやっているので、参考資料として市立図書館で借りた。文字に注目しがちな一方でこうして写真で追ってみるのは新鮮だったし、時々写っている関係者たちが豪華で、見ていて楽しかった。谷崎はなんとなく仏頂面のイメージが強かったから、子供っぽく笑う一面が写真で見られたのは面白かった。でもぶっちゃけ顔は好みじゃない。(笑)2021/05/13

いのふみ

3
なんというバイタリティ溢れる人生……。男女の、性愛の絢爛たる様相を一貫して書き抜いてきた人生の歩み方はふてぶてしいほど。アメリカバイソンあたりの巨躯の野獣がが脇目も振らず、周囲のものをなぎ倒しながら疾駆するようだ。2015/06/08

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