新潮日本古典集成<br> 太平記〈5〉

新潮日本古典集成
太平記〈5〉

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  • サイズ B6判/ページ数 541p/高さ 21X15cm
  • 商品コード 9784106203787
  • NDC分類 913.435

内容説明

1358年、足利尊氏死去。若き後継者義詮を待ちうけるものは、幕府内部の熾烈な権力闘争であった。暗躍するバサラ大名佐々木道誉、その陥穽にはまって南朝方に寝返る悲運の武将細川清氏…。正義という名の戦いが、いつしか野望を生み、野望が悲劇を生む―果てしない戦乱に終止符を打つ者は誰か?南北朝動乱を語り尽す大叙事詩、完結。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mustache

1
天台座主も天皇もいない都で、神器のない後光厳天皇を践祚させるところから始った最終巻は、尊氏の死、佐々木道誉など婆沙羅大名のしたい放題と将軍の権力低下、道誓、清氏、仁木義長などの節操の無い行動、不吉な天変地異と火災の多発による民の困窮、東大、興福、延暦、園城などの大寺の宗徒による暴力的対立が相継いだ後、尊氏の息、基氏、義詮のあっけない死による幕府の危機を義満と細川頼之の管領就任が救って「中夏無為の代」になったとの寿ぎであっけなく終わる。「この三、四年の先までは」と「先」で過去を指す用例を発見(461頁)。2016/02/04

えぐざいる

1
何年も読破したい欲をやっと満たす事ができました。最終巻はこれでもかというくらいえんえんと続く肉食獣系の欲得づくの展開に、今のササクレだった気持ちがシンクロしました。身も蓋もない本筋をオブラートに包まない文章と、あちこちで逸脱する漢籍の引用が何とも人間くさくて素直に楽しめました。このギトギト感の対極に能を憧憬してしまいます2009/11/07

yoshi

0
太平記は正義のない,ひたすら大乱闘が続く救いようなない物語です。最後の光厳法皇の和解の行脚により日本世界が救われたという物語でしょうかね。 ただ,マッドマックスのような世紀末(末法)エンターテイメントの傑作であることは確かで,この作品を通じて,もっと日本人が学問としてではなく,娯楽としての古典に接するようになればと願う次第です。2016/03/05

kei

0
☆☆☆☆2011/03/24

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