感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
keint
6
平家追討から滅亡までが描かれている。覚一本と違うところは灌頂巻にある話が本書(八坂本)では10巻~12巻に分散されており、六代の処刑をもって平家が滅亡する「断絶平家」で終わる。 巻末の平家物語の形成過程に関する解説も読み応えがあった。(延慶本も読んでみたいと思った)2019/11/20
mustache
2
語り物系列の八坂系に基づく平家物語。覚一系とは最終章の構成が異なり、「断絶平家」で終わる。2014/08/19
タロウ
0
上巻から解説も含めて少しずつ読んできて4年近くかけてようやく全巻読破した。古文の文法に加えて除目のことなど知識が増えたと思う。仏教の無常が全編に渡って説かれているが、この百二十句本に関しては浄土教よりも高野山の話題が強調されていることを最後の解説で知る。壇之浦以降の平家の滅亡を詳しく書いていることも知った。多くの日本人が関わり、その都度追加、訂正を重ねてさまざまな平家物語が出来上がってきたことも知った。作者を一人には限定できないだろう。日本人の生きようの根本がここにつまっていると思って、今後に役立てたい。2024/08/30
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