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新潮日本古典集成
更級日記

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  • サイズ B6判/ページ数 195p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784106203398
  • NDC分類 915.36
  • Cコード C0395

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

北風

26
源氏や枕よりはるかに好きです。なんべん読んでも楽しいし、ラストで泣いてしまいそうになります。今時の言葉でいうと腐女子なんですが、徹底的にポワ~ンとしたところがたまりません。王朝文学の中でも際立って好きな作品です。2015/01/13

ラグエル

14
このひきこもり系女子、結構好きかも。本が読みたいっ、て、仏像彫るエネルギーがすごい。けど、なんで引っ越しの時に置いていくのかな。黒歴史封印のつもりだったのかな。シリーズコンプリートのわくわくとか、閉じこもって源氏読破ってのは、どうしてこうも共感できるのか、相手が平安時代の女性だっていうのを忘れてしまうこのシンクロ率。で、そのことを回顧して中二ってそんなもんよね、って経年してから語っているところにも、現代になっても変わらないんですね人間って的な。2013/03/24

ダイキ

2
大学図書館。幼き頃には「われはこのごろわろきぞかし、さかりにならば、かたちもかぎりなくよく、髪もいみじく長くなりなむ、光の源氏の夕顔、宇治の大将の浮舟の女君のやうにこそあらめ」と限りなき未来への憧憬を膨らませ、「后の位も何かはせむ」とまで物語の世界に憧れ、そして生きていた作者は、やがて現世の暗闇に飲み込まれ、そんな事を思っていた自分を「まづいとはかなくあさまし」と嘆息し、身に降りかかってくる不幸、それ以上に自分自身の行いに後悔に後悔を重ねた結果、ついに「光源氏ばかりの人はこの世におはしけりや、薫大将の宇治2015/07/29

miyuki

1
在りし日に源氏物語でときめく少女は浪漫主義者である。片田舎の東国で想いをはせた物語世界――京都は、しかし実在しなかった。三条の邸宅は荒れ果てている。現実とは残酷だ。ロマンスのない恋や労働(宮仕え)がそこにはあった。これは浪漫主義者の敗北の日記である。作者は、原因を信仰の不足と無用の文学(物語と歌)に熱中したこととする。これを乗り越えてこそ我々浪漫主義者は文学的生活を遂げられるであろう。その意味で価値ある古典であり、『夜の寝覚』や『浜松中納言物語』によって成功した一人の作家の告白文として評価される。2017/08/11

澤水月

0
890202

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