感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
keint
8
中巻は福原遷都から木曽義仲の上洛、法住寺合戦までを描いている。解説の広本(読本系)と略本(語り本系)に関する論考が興味深かった。2019/10/31
タナカストゥス
1
「今まで争っていた木曾義仲と平家が手を組み、源義経を迎え撃つ!」という引きで終わる今巻。サイコーすぎる。2013/08/16
ターさん
0
勉強会の課題図書。新潮日本古典集成は本当に読みやすい。頼りになる存在だ。母の蔵書で『平家物語』は3回読んだという。書き込みのないページがないほどにビッシリ。物語に関するものを見たり聞いたリすると、記憶の引き出しが開かれる。登場人物では木曽義仲が大のお気に入りだ。その影響で私も大好きだ。郷土出身のバイプレーヤー、瀬尾兼康や難波経遠の話は、身近に思えて特に興味深い。その義仲・今井の四郎・兼康が、我が郷土(古代山陽道)で死闘を繰り広げる。命を取り合う戦争なのに、なぜかロマンを感じる。中世の騎士物語と同じように。2025/02/15
タロウ
0
福原遷都から頼朝謀反、清盛の死、平家都落ち、義仲京都制圧等がわかった。漢文を基調にした名文であることも。貴族の階級が重んじられていた時代で、血筋や肩書きが詳しく述べられているのが特徴か。仏教の説話、和歌等様々な教養的な要素も詰め込まれている。辞書をひきながら読んだので物語の流れの妙が掴めた訳ではない。略本系には、広本系のように頼朝謀反の過程の詳しい描写はないが、文学作品として練られたものということ。藤原定家など当時文化人は源平合戦は我が事にあらず、と言って相手にしようとしなかったこと等を解説から学ぶ。2022/09/13