出版社内容情報
総理補佐官・内閣広報官として、憲政史上最長となった安倍政権を支えた日々を振り返る。
内容説明
官邸広報とは、国内はもとより海外諸国に向けて、時の政権の考えと政策を正しく伝えるのが職務だ。メディアの疑問や他国からのゆえなき批判にも、適時的確に応えなくてはならない。著者は第一次・二次安倍政権で計8年余り内閣広報官を務め、総理補佐官としても、首脳外交からゴーン事件、コロナ対応まで日々様々な課題と向き合ってきた。憲政史上最長政権を内側から支える一員として―2800日のドキュメント。
目次
第1章 官邸広報とは何か
第2章 外国向け広報はなぜ重要か
第3章 首脳外交、ゴーン事件、コロナ禍の渦中で
第4章 メディアとどう向き合うか
第5章 総理補佐官は官邸で何をしているのか
第6章 官僚を目指す人たちへ
終章 安倍総理との登山
著者等紹介
長谷川榮一[ハセガワエイイチ]
1952年生まれ。東京大学法学部卒。元中小企業庁長官。安倍政権で内閣広報官、総理大臣補佐官を計8年余り務めた。現在、東大公共政策大学院客員教授。ブラックストーン・グループ・ジャパン、ボストンコンサルティンググループ勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kawa
32
タイトル・イメージから手に汗の政争記録かと思ったのだが、案に相違して内閣広報官、総理大臣秘書官を歴任した著者の真面目で割りに地味目な回顧録。突っ込みを入れたいところもあるのだけれど、そこは守秘義務の壁が立ちはかるのだろう。そうは言っても、日米首脳の広島とハワイ真珠湾への相互訪問時の神経の使い方等興味深い点もある。2024/08/31
青いランプ
2
首相の広報官という仕事の重要さがよく分かったばかりか、筆者は官僚を目指す人へのメッセージなども書いていた。この筆者の言いたいことがよく分かる本だった。2022/10/31
しゅー
2
★★「広報とは、誰に、何を伝え、何を目指すか、を考えることから始まる」大事なのは「4つのA」すなわち〜・誰に対する発信か、つまり宛先(Addressee)は誰か。・目的は当方への関心(Attention)を持ってほしいということか。・加えて、当方の意見に賛成(Agreement)までしてほしいのか。・さらには、賛成した内容を行動(Action)に移してほしいのか。〜政権の内幕ものとしての面白さもある。まだ記憶も新しい時代の話なので、著者の生の声(批判に対する弁明や特定の報道機関への苦言)が煩わしい部分も。2022/05/07
参謀
2
安倍政権で内閣広報官、総理大臣補佐官を務めた長谷川榮一氏による著書。守秘義務もあり詳細が語られない事も多いが、それでもオバマ大統領の広島訪問などの裏で実際にどんな調整が行われてきたのかを知ることができる内容になっている。3密ワードは誰のもの?などの記載もあった。それにしても著者はしっかりPDCAサイクルを実践している人なんだと思った。あとはしっかり事実否定できる所は長所かと。「官僚を目指している人へ」も個別に章を割いているし、謝辞の個別の氏名の記載の多さもこの人の人柄が出ているようだった。2022/04/27
中将(予備役)
1
安倍政権の内閣広報官・首相補佐官を務めた長谷川氏の回顧録。当人に悪いことは書いていない本だが、外から見えにくい官邸スタッフがどんな仕事をしているかの一端が窺えた。2022/12/30