新潮新書<br> 逃げられない世代―日本型「先送り」システムの限界

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新潮新書
逃げられない世代―日本型「先送り」システムの限界

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  • サイズ 新書判/ページ数 253p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784106107719
  • NDC分類 364
  • Cコード C0231

出版社内容情報

2036年、完全崩壊。年金、保険、財政赤字から安全保障まで、若手論客が危機の本質を描き出す!2036年、完全崩壊。年金、保険、財政赤字から安全保障まで、国家システムの破綻は回避できるのか。危機の本質を若手論客が鮮やかに描き出す。すべての議論の出発点となる画期的論考!

宇佐美 典也[ウサミ ノリヤ]
著・文・その他

内容説明

2036年。あらゆる問題を「先送り」してしのいできた日本に限界が来る。これ以上の「先送り」は不可能になるのだ。年金、保険などの社会保障はもとより安全保障に至るまで、国家システムの破綻は回避できるのか。危機の本質を政官のメカニズムに精通した若手論客が描き出す。なぜ国会では何も決まらない?財政破綻は近い?異次元緩和の利得者は?日米同盟は盤石か?すべての議論の出発点となる画期的論考。

目次

第1章 先送り国家日本の構造と「逃げられない世代」(キャリア官僚から放浪生活へ;経産省内からの「改革」 ほか)
第2章 社会保障の先送り課題について(最大の政府予算部門;財務省への大いなる勘違い ほか)
第3章 迫り来る安全保障の危機(経済産業省の源流;太平洋戦争を支えた組織 ほか)
第4章 私たちはどう生きるべきか?(未来は真っ暗なのか?;まだ伸び続ける寿命 ほか)

著者等紹介

宇佐美典也[ウサミノリヤ]
1981(昭和56)年東京都生まれ。東京大学経済学部卒業後、経済産業省入省。2012年に退職。太陽光発電等に関わるコンサルティングの傍ら、メディア出演、著述活動に勤しむ。岡山県立大学客員准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mura_ユル活動

96
次月から【令和】の時代、その後のために(自分、70歳かもしれないし80歳かもしれない)、今、何か動き出しておかないと、と思った次第。今後延びゆく寿命(まさにダイ・ハード)と、50すぎからのキャリア形成と就労終了時期などをざっと当たるため読む。従って、終章の第4章「私たちはどう生きるべきか?」をメインで拝読。2019/04/12

えちぜんや よーた

93
便利な本である。社会保障関係の数字がズラリと揃っている。その数字もすべて然るべきところ(省庁・国立の機関など)から出ているので。「先送り」についても過去に向かって探りを入れているので「なぜそうなるなるのか?」が分かりやすかった。統計数字や過去の歴史を知るだけでも800円を支払う価値は十分にあると思う。特にこれから事業を興そうと考えている人にとって、社会保障関連の数値は頭に叩き込むぐらい読んだ方が良いだろう。平均寿命が伸び、社会保障負担が増えることは単に介護や年金だけがどうこうということではないので2018/07/30

Tsuyoshi

67
主に社会保障と安全保障における問題において先送りしてきた経緯とその善悪、また今後の推移予測と待ち構える問題が記されており知らなかった部分も多々あって為になった。現状に悲観するだけにあらずといったメッセージ性も強く、特に若い人には読んでほしいなと思った。2018/07/14

hatayan

52
1981年生まれの元経産官僚が社会保障、安全保障を切り口に日本の将来を予測。 与党は野党を法案の審議から排除して議会は形骸化。キャリア官僚の異動は1年単位で行われ制度の精査は曖昧に。2040年代までは高齢者の数とともに社会保障費も増高。さらなる増税、給付の切り下げ、定年延長は不可避。日本の繁栄はアメリカの庇護のもと自由な貿易環境を確保できたことによる。日本の国力が落ちると日米同盟関係は見直される可能性も。力をつける中国には正面から挑んでも勝てない。現実に即した考え方で将来の世代が背負う宿命を説きます。2020/02/01

南北

36
社会保障と安全保障について1980年代のも元経済産業省官僚が問題を先送りできない「逃げられない世代」だというとをのべています。社会保障についてこれ以上歳出増はできないとしていますが、債務の話だけして、日本銀行が保有する国債を資産と考えないのは疑問を感じます。年金は生活保護と違って現役世代の年収のほぼ半額を支給するもので、毎年1回送られてくる「ねんきん定期便」で予想支給額を把握して、不足額をどうするかを考えておけばいいだけなので、単に危機感をあおっているだけのような気がします。2019/06/22

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